商用のクラスタソフトウェアがその市場を伸ばす中で、オープンソースソフトウェアによるクラスタソフトウェアも少しずつ改良が加えられ、その機能は進歩し続けています。 クラスタソフトウェアはミッションクリティカルな分野で使用されることが多いため、「ベンダーの保障がないと使用できない」と導入を躊躇する企業が多いと思われているかもしれません。しかし、その特徴と適用分野を見極めることで、有効な運用が可能になります。
商用のクラスタソフトウェアがその市場を伸ばす中で、オープンソースソフトウェアによるクラスタソフトウェアも少しずつ改良が加えられ、その機能は進歩し続けています。 クラスタソフトウェアはミッションクリティカルな分野で使用されることが多いため、「ベンダーの保障がないと使用できない」と導入を躊躇する企業が多いと思われているかもしれません。しかし、その特徴と適用分野を見極めることで、有効な運用が可能になります。
第1回ではパフォーマンス測定項目、第2回ではOSに設定されているパラメータを解説しました。今回は第1回に解説したCPUやディスクに関する情報を収集するコマンドを解説します。 Linuxのシステム情報を集めるのには、標準で使えるコマンドのほかにsysstatパッケージに含まれている「iostat」「sar」「mpstat」といったコマンドを使います。しかしOSインストール時のパッケージ選択画面で、標準を選択しているとsysstatパッケージは導入されません。 sysstatパッケージを導入するには、OSインストール時のパッケージ選択画面で「システムツール」を選択して詳細から個別にパッケージを選択するか、または、SYSSATのサイトからソースコードをダウンロードしてインストールすることも可能です。 sysstatパッケージは上記コマンドを提供するだけでなく、OS起動時にsysstatとcron
MySQL 5.1とMySQL Clusterの分離 MySQLを開発していたMySQL ABが、2008年2月にサン・マイクロシステムズに買収されました。買収以前もオープンソースデータベースとして人気を誇っていたMySQLですが、買収後はダウンロード数が増え、さらに勢いづいてきているように思います。最近は少しロードマップに変化もあり、また最新版であるMySQL 5.1もリリースが近づいていますので、今回はMySQLの最新情報を中心に紹介したいと思います。 まず最新版であるMySQL 5.1ですが、原稿執筆時点(2008年6月中旬)では5.1.25-rcというリリース候補版のバージョンのものがリリースされています。GAバージョンのリリースが迫ってきているので、この記事が掲載されるころにはちょうどGAバージョンがリリースされているかも知れません。 実は5.1.25-rcでは大きな変更がありま
表3の通り、パッケージ管理ツールは高レベル(apt、yum)と低レベル(dpkg、rpm)に分けることができます。高レベルツールは非常に便利ですが、設定ファイルで指定したリポジトリ以外の場所からパッケージをダウロードすることはできません。 一方、低レベルツールは高レベルツールのような便利さはありませんが、インストールするパッケージのルートディレクトリの指定やリポジトリに登録されていないパッケージの導入など、パッケージに対して細かな設定をすることができます。 低レベルツールからインストールするか、高レベルツールからインストールするか悩むところだと思います。もし、インストールしたいパッケージが公式のリポジトリにある場合は、高レベルツールからインストールするべきでしょう。普及が進んでいるソフトウェアの場合には、大体、公式リポジトリにあると考えて良いです(Apacheは、公式リポジトリに登録されて
コストメリットを確保するオープンソース/フリーソフトウェア 近年、IAサーバの価格が非常に安価になり、LinuxやWindowsを用いたシステムが普及しています。IAサーバを採用したシステムでは、ス ケールアウトを行うように設計することでハードウェアのコストメリットが生まれます。しかし管理するサーバ台数が増加してしまうため、管理コストはそれに 反して増加する傾向があります。 システム全体を効率よく管理するためには、まずサーバのハードウェアリソースやネットワーク、OS、アプリケーションなどの状態を適切に把握できる ことが重要になります。そのため、常にシステムの稼働状況のデータを収集・監視する「監視システム」が必要とされています。 大規模システムではシステムを監視するために、大手ソフトウェアベンダーが販売する統合管理ツールを用いたり、データセンターが提供する監視サービ スを利用することが一般的
VMware ESX ≒ VMware ESXi? もはや、x86サーバー仮想化ソフトウエアの代名詞となり、多くの本番環境でも利用されるようになった「VMware ESX」(以下、ESX)ですが、その進化系とも言えるべき「VMware ESXi」(以下、ESXi)が、2008年7月より無償提供されることになりました。 現在、VMwareのWebサイトからもダウンロードできます。 本連載では、この無償提供されることになったESXiに焦点を当てその特徴や利用方法を解説していきます。 まずは、ESXiの位置づけから説明します。しばしば、ESXiはフルセットのESXよりも機能が少なく、非力であるという意見を聞きます。しかし、これは大きな間違いです。 ESXiの基本機能はすべてESXと同じです。肝心なハイパーバイザ部分のアーキテクチャも同じコードで構成されています。 これまでも、2005年12月に「
XHTML Mobile Profileに対応したHTML 本連載では、「PCサイトを制作してきたけど、携帯サイトは初めて」といった企業や個人クリエイター向けにPCとモバイルの違いなどをふまえ、携帯サイトを公開するまでの入門的なノウハウを紹介していきます。 まず、今回はHTMLの種類やタグ、CSSなど携帯ブラウザによる違いと、画面サイズやキャッシュ容量などの端末による違いについて紹介していきます。 では、早速携帯サイトを作る上でマークアップの基本となるHTMLについて説明します(図1-1)。携帯電話はPCと比べても非常に早い進化を遂げてきたため、どれも基本はHTMLを基準に作られていますが、携帯ブラウザ(iモード、EZweb、Yahoo!ケータイ)で表示可能なHTMLの仕様には実に多くの種類が存在します。 現在市場に出回っている機種ということに限定すれば、XHTML Mobile Prof
なかなかアグレッシブな変更、追加機能がたくさんあり、夢ふくらみます。が、これらの新機能の大部分は「嘘」発表でして、まつもと氏の後に続いた筆者が、嘘の部分を指摘していく、という発表になりました。 というわけで、嘘ではない、次の「Ruby 1.9.1」のリリースは以下のようになる予定です。 2007年クリスマスにRuby 1.9.1をリリース 仮想マシンYARVが取り込まれ、従来より基本性能で5倍、通常アプリケーションでも1.x倍の高速化 M17N(多言語化)標準搭載 ネイティブスレッドを用いたRubyスレッド(ただし並列化は行わない) 継続、Fiberのサポート 独自のI/Oバッファリング機構とノンブロッキングI/O機構の改善 データ構造の改善などによるメモリ効率 新しいライブラリの追加 新しいパッケージ機構の導入(RubyGems) 若干の文法の変更 より多くのテストの追加 次期Ruby処
社内の情報や知識(ナレッジ)を共有することは、多くの企業にとって長年の課題であるといえます。特に企業が大きくなり、組織が縦割りになればなるほど、部門や事業部を超えた情報共有が困難になります。 そういった状況では、グループウェアなどの仕事の延長上にあるツールを使うだけでは、仕事以外の話を含めた全社横断のコミュニケーションやナレッジの共有は難しいかもしれません。その課題を解決する可能性を秘めているのが「社内SNS」です。 SNSとはソーシャルネットワークサービスの略で、最近ではmixiが非常に有名です。 mixiは登録制の閉じた世界でのコミュニケーションツールで、プロフィールの登録や日記の投稿やコメント、コミュニティなどによって、人と人のつながりを構築・支援することを目的としたサービスです。 そして今、このSNSの仕組みを社内に導入することで、社内の情報共有に効果を発揮できるのではないかと期待
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