宇宙航空研究開発機構(JAXA)は25日、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する新たな宇宙飛行士候補者として全日空運航本部の大西卓哉さん(33)、防衛省航空幕僚監部の油井亀美也(きみや)さん(39)の2人を決定した。日本人宇宙飛行士が選ばれるのは10年ぶり。文部科学省の宇宙開発委員会に同日、報告した。 両氏は6月ごろから米航空宇宙局(NASA)などで約2年間の訓練に入り、2011年にJAXAの飛行士として正式認定される見込み。13年以降、ISSに約半年間滞在して日本実験棟「きぼう」の実験などを行う。 JAXAは今後、さらに補欠1人を選ぶ予定。 JAXAが認定した飛行士は現在8人。5月にも完成するきぼうの本格運用に伴い人員不足が予想されるため、JAXAは昨年4月、10年ぶりに飛行士を募集。過去最多の963人の応募があり、2次選抜で10人に絞り込んで最終選考を進めていた。大西卓哉(おおにし・