僕は、どちらかというと保守的な人間(政治的に保守というよりも、単に性根が古いタイプの人間)だから、政治的な主義主張の内容以上に、それを主張する上での振舞い方が気になる。 そして、その振舞い方こそが、思想であり文化だと思っている。 どれだけ立派なことを言っていようが、その人の口調や表情、振舞いを醜いと感じれば、信頼する気持ちにはなれない。 だから、普段の人間関係も、仕事で書く文章も(あるいは、こうしてプライベートで書くものも含めて)、そこへのこだわりが軸になる。 先日の、いきものがかり・水野さんへの悪罵に対する批判も、原発の是非以前に、自分と意見が異なる者、あるいは物の感じ方や行動の仕方に距離のある物を「敵」と見做し、矮小にレッテリングした上で、容赦なく悪罵を投げつける態度を、醜い振舞いだと思ったから書いた。 そうした卑怯な振舞いを、「自分は正しい側にいるのだから」「相手は(無自覚にも)それ