体操女子団体決勝、跳馬の演技を終えた米国のシモーン・バイルス選手。この後の種目には出場しなかった=有明体操競技場で2021年7月27日、宮間俊樹撮影 東京オリンピックで「メンタルヘルス」に言及する選手が相次いでいる。世界の耳目を集める五輪では極度の重圧がかかるうえ、新型コロナウイルス感染拡大の影響による無観客開催という異例の状況も影響を与えているようだ。こうした中、選手たちを少しでも重圧から解放しようと、メダル数の目標を出すのを取りやめた国もある。 【体操女子 同班で競技したイタリアと記念撮影】 「高いストレスがかかる状況ではパニックになる。この感情をどうしていいのか分からない。特に五輪では」。27日の体操女子団体総合決勝。途中棄権したシモーン・バイルス選手(米国)は、メンタルヘルスが理由だったと明かした。2016年リオデジャネイロ五輪4冠のスター選手の発言は、世界的に大きく報道された。