手書きでドル・マークを描いただけの、陳腐な風船をいくつか持って入場し、それを飛ばしたり、テレビカメラに殴りかかってみたり、なんか破れかぶれみたいで落ち着きがない。 時折、ロープをかんだりもする。 それもこれも6月9日に大阪城ホールでケニー・オメガに敗れて、IWGPヘビー級王座を失ったことに起因する。 いつの間にか別人になっていたオカダ。 不動のIWGP王者だったオカダにとって、このまさかの敗戦は、相当堪えたようだ。 「大阪城ショック」 「ケニー・ショック」 「IWGP喪失症候群」 病名は定かではないが、オカダはインタビューも断って沈黙。このG1クライマックスに姿を見せた時はもう別人になっていた。 ちぐはぐな動きを見せるオカダは自信も失ってしまったようだ。 【次ページ】 ぎごちなく歯を見せて「ニーッ」と笑う。