東京ほどではないにしろ、京都でも、会社員は電車やバス、自家用車に長時間乗って通っています。堀場製作所の社員の場合、行き帰りの通勤時間はざっと3時間。会社で8時間働くために、3時間もロスをしている。考えてみればとんでもないことです。 年間250日働くとすると750時間のロス。これだけあれば何でも身につけられる。外国語も750時間勉強すれば、日常会話に困らないくらいのレベルになります。1年に1つ、40年勤めれば40のアイテムを習得できる時間を無駄にしているのです。 そこで職住近接。工場の隣の寮から通えば、この通勤時間を大幅に短縮できます。その分、1日の勤務は8時間から10時間に増やす。通勤に使うエネルギーを仕事にスライドしているだけだから労働強化にはなりません。1週間の勤務時間は「1日10時間×4日」の40時間で、「1日8時間×5日」と同じ。この方法なら週休3日制ができると思いました。