岸田首相が記者会見し、少子化対策の具体策などを説明した=2023年6月13日(写真:代表撮影/ロイター/アフロ) 「異次元の少子化対策」は、児童手当の拡充、子どもの医療費助成制度、子育て世帯の住宅支援など、「子育て支援」が主な内容だ。識者は「データに基づかず、国民受けしやすいものになっている」と指摘する。いまや女性の4人に1人は生涯で子どもを産まない。その本音はどこにあるのか、探った。(取材・文:岡本耀/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部) 産まないのは経済的な理由だけではない2023年1月に岸田首相が打ち出した「異次元の少子化対策」。その具体的な内容が明らかになるにつれ、議論が巻き起こった。なぜ子どもを産まないのか、持たないのかについて経済的な理由を挙げ、「子どもは贅沢品」という声が聞かれる。 「出生動向基本調査」(国立社会保障・人口問題研究所)には、「理想の子ども数」を聞く項