自分の信じる面白さに正直でいること。それは決して悪いことでありません。たとえば、いかにもライトノベル的ではないライトノベルほど面白いという気持ち。誰も見たことがない斬新なストーリーは、きっとそういうところから生まれてきます。 一方でライトノベルにはカテゴリーエラーという考え方もあります。面白ければなんでもありとも言われるライトノベルであっても、あまりにもライトノベル的ではなさすぎるせいでカテゴライズできないもの。そういうカテゴリーエラーの作品は、新人賞であれば受賞する確率は下がりますし、書籍として出すのなら盛大にずっこけて惨憺たる売上げを記録する覚悟が必要です。 にもかかわらず!世界のどこかでカテゴリーエラーは作られ続けます。誰にも望まれていなくても、カテゴリーエラーは今日も、明日も、あさっても、ずっと生まれ続けていきます。それはいったいどうしてなのでしょう? 今日はそうした規格外の作品に