この1月7日もお天気が良かったので、神田明神参りに出かけたところ、驚くほどの人、人、人。車椅子で正面突破は無理だと判断して、裏口探して裏からお参りさせていただいてきました。 これは御朱印の列。右側は猿回しを見ている人たちです。 さて、ブログ、どうも乗らないな。毎日続けるという目標達成だけじゃダメそうと思い、方針転換することにしました。 ノリノリでいくらでも続けられそうなのは、怪しげ療法の話だし、こういうの繰り返し、繰り返し言っておく方がいいことなので。 昨年から読んでいるこの本は「医学史」の研究者が書いていて、信頼性も高いと思うんですが、 Nature Cures: The History of Alternative Medicine in America 作者: James C. Whorton 出版社/メーカー: Oxford University Press 発売日: 2002/0
ある治療が有効かどうかを証明するためには、裏付けとなる科学的根拠(エビデンス)が必要となります。しかし、その科学的根拠(エビデンス)があったとしても治療効果を保証する絶対的なものではありません。今回は、科学的根拠(エビデンス)を解釈するときの注意点について解説します。 ▼治療の有効性を証明する科学的根拠を得るための最良の研究デザイン(方法)は「ランダム化比較試験」 ▼ランダム化比較試験の結果は、治療効果を予測する最も信頼性の高い情報 ▼ランダム化比較試験で有効性が証明された治療法を受けても治らない人がいる(医療の不確実性) ある治療法が病気の予防や治療に「効く」と主張するためには、研究対象となる人を無作為(ランダム)に二つの集団に分けて比べる「ランダム化比較試験」によって有効性が証明されなければなりません。ランダム化比較試験とは、下の図のような方法で行われる臨床試験になります。 このランダ
「科学的根拠に基づいた医療(EBM)」には、「科学的根拠」以外にも考慮すべき3つの要素があります。「臨床現場の状況・環境」「医療者の技術・経験を含む専門性」「患者の意向・行動[価値観]」です。今回は、このうち「患者の意向・行動[価値観]」が意思決定において果たす役割について考えてみたいと思います。 ▼科学的根拠に基づいた医療(EBM)には、「患者の価値観」が含まれる ▼患者の価値観は、千差万別。絶対的に正しい唯一のものがあるわけではない ▼患者の価値観を考慮した結果、科学的根拠(エビデンス)が示す結果とは異なる判断をすることがありうる この連載で繰り返し出てくる科学的根拠に基づいた医療(EBM)を説明するための図です。 今回の図では、特に「価値観」を強調しています。「価値観」の意味を辞書で調べてみると、次のような記載がありました。 ●いかなる物事に価値を認めるかという個人個人の評価的判断[
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