米計測機器・試薬メーカーのサーモフィッシャーサイエンティフィックは、オランダの分子診断会社キアゲンの買収を断念した。サーモフィッシャーは120億ドル(約1兆2800億円)での買収でキアゲンと合意していたが、物言う株主のデービッドソン・ケンプナー・キャピタル・マネジメントを中心に反対の声が上がり、キアゲンへの株式公開買い付け(TOB)で目標を達成できなかった。 13日の発表資料によると、TOBに応じて差し出されたキアゲン株は約47%で、買収計画を進める上での最低基準に満たなかった。キアゲンはサーモフィッシャーに9500万ドルを払い戻す。 デービッドソン・ケンプナーは「過半数の株主がサーモフィッシャーサイエンティフィックの提示した全く不合理な提案を拒否したことに、当社は満足している」と述べた。 サーモフィッシャーは1株当たり43ユーロでキアゲンを買収する計画だったが、株主の一部からはより高額で