俺の名は"大地の息吹"。砂埃の彼方からやって来た。 人は俺のことを神と呼ぶかもしれないが、それちょっと買いかぶりすぎ。俺、私立文系だから、あんまり頭良くない。 まぁ神様ほど叡智に長けてはいないが、それでも砂をばさーっとすくってどっかに移動させたり、水をばしゃーっとすくってあっちに飛ばしたりなんてことはできる。早い話が公園の砂場を支配する幼稚園児みたいなものだ。やっぱあんまり大した者ではない。 俺を呼び出した連中は、あんまり話が通じない未開部族。 最初会ったとき、「お前ら、The Pop Groupの1stアルバムジャケットに出ていなかったか?」と尋ねたが、さっぱり要領得なかった。 奴らの言葉で分かるのは「たすけてえ」だけ。あとは「ぎゃー」とか「うひい」なんて悲鳴だけ。 「たすけてえ。みずがいっぱいいっぱいいっぱい。わたれないよお」だの、「たすけてえ。めのまえきゅうながけ。のぼれないよお」だ
エニックスと言えば一般にはドラクエでしょうが、私のような実写ゲーム好きにとっては、『ユーラシアエクスプレス殺人事件』に始まり、『鈴木爆発』、『0ストーリー』と、PS2の時代に至ってもビッグバジェットの実写ゲームを出し続けてくれた信頼のパブリッシャーだったりします。 そんなエニックスが最後に送り出した実写ゲームは、DVD-ROM4枚組の大作ホラーアドベンチャー。 加藤夏希、福井裕佳梨、野村恵里、上原まゆみ、金田美香の綺麗どころ5人をメインに、長谷川初範、宮川一朗太、岩崎ひろみ、松岡俊介(YOUの元旦那)、椎名英姫(「東京残酷警察」)、東山麻美(この人は『ユーラシアエクスプレス殺人事件』にも出演していた)が脇を固めるテレビ番組の撮影クルー一行。 彼女たちが訪れたのは、人里離れた場所にある曰くありげな洋館。 不気味なオブジェがこれでもかと辺りを埋め尽くす、この薄気味悪い洋館に閉じ込められた一行は
私は関東の人間なので詳しくは知らないのですが、何でも九州の山間部には、成人するまで全裸で過ごさなければならない風習があるそうです。 そんな村から都会の高校へ転校生がやって来ました。彼は当然まっ裸。身につけているものと言えば、頭にちょこんと乗せているクラシカルな学帽だけです。 これがそこらの高校なら、父母や理事会を巻き込んで、受け入れを巡っての一悶着がありそうなところですが、しかしこの高校は崇高な教育理念の賜物でしょうか。先生も生徒も一丸となって、この全裸転校生を偏見や好奇の目を持たずに受け入れようとするのです。 こうして普通の学園生活の中に、当たり前のように全裸の人間がまぎれこむ日々が始まるのですが、しかしいくら偏見を持たないようにすると言っても、やはりそこには様々な齟齬や戸惑いが生まれてしまいます。 年頃の女子生徒にしてみれば、剥き出しのチン○ンに平気でそこらをうろうろされては、さすがに
進行状況や各種情報などを表示するヘッドアップディスプレイは、ゲームとは切っても切れない関係ですけれど、このHUD表示にひとひねり加えようとするアイデアも、昔から様々な形で試みられてきました。 DOOM3やHALOでの、アサルトライフル本体に残弾ゲージが表示されるシステムとか、最近ではDead Spaceで、主人公が着用しているスーツの背骨部分が、そのままライフゲージになっていたのは、斬新な驚きを与えてくれましたね。 それから、やはり斬新だったのは、スプリンターセル・コンヴィクションのビジュアルメッセージシステム。 プレイヤーの行動や目標などが、フィールドの壁にまるでプロジェクター投影されているかのように、リアルタイムで映し出されるという大胆な手法で、DOOM3やDaed Spaceが、プレイヤーに没入感を与えるために、いかにもシステマチックなHUD表示を廃しようとする試みなのに対して、コン
ティム・シェーファーというゲームデザイナーが居まして、私は彼の手がけた作品が軒並み好きで堪らないのです。 LucasArtsルーカスアーツに所属してた頃に、Maniac Mansionを皮切りに、Monkey Islandやその続編に関わり、そしてあの大傑作Grim Fandangoを置き土産にしてLucasArtsを退社。 2000年代に入ると、自らDouble Fineという会社を興して、PsychonautsやBrutal Legendといった作品を世に送り出しました。 昨年の秋にはDouble FineによるJRPGへのオマージュとでも言うべき、Costume Questをリリースしたばかり。 しかしこのDouble Fineは、日本とはなかなか縁遠いメーカーでもあります。 Psychonautsを始めとして、そのタイトル全てが日本では未発売。いずれの作品も、その中身の充実度は目を
つい先日、任天堂の新ハード3DSのロンチラインナップが発表され、その顔ぶれに賛否両論となったみたいですけど、俺なんかは何よりもその任天堂色の薄さにびっくりしています。 並ぶ顔ぶれに新鮮味が全く無いこともそうですが、何よりも驚かされるのは、バンナム、コーエー、コナミ、カプコン、スクエニと、有力サードパーティーの名前がバランス良く並んでいること。 そしてサードのタイトルに遠慮するかのように、任天堂自らがリリースするタイトルが、僅か一本しか無いことです。天下の任天堂が、なんで今更サード風情なんかに気を遣ってんだ! 任天堂ハードのロンチタイトルってのは、任天堂がそのハードの方向性を示すようなタイトルを、まず自らドンッと送り込むってのが通例だったじゃありませんか。 SFCのF-ZEROしかり、ゲームボーイのスーパーマリオランドしかり、ニンテンドウ64のスーパーマリオ64やパイロットウィングスしかり、
HALOはXBOXのフランチャイズ。だからその内容も、XBOX の進化と共に歩んで行く。 XBOXがオンラインサービスであるLIVEを実装したのは、本体発売から約1年後の2003年のことであった。 しかし初期段階のそれは、月額にはあまり見合わないような内容であった。 最初期のラインナップは、Whacked! ギリヤバ!乱闘パーティーテレビ! にファンタシースターオンライン。そしてLIVEキットに同梱されていた頭脳対戦LIVE(麻雀、将棋、囲碁、リバーシの詰め合わせ)。 この頃のLIVEは、対戦相手を探すだけで本当に一苦労で、Whacked! は北米のコアタイムに繋げばなんとか。頭脳対戦LIVEは麻雀が辛うじてという有様。 その後にぽつりぽつりと登場した対応タイトルなんかは、もっと悲惨で、特に国産系のタイトルなんかは、人が居るところにお目にかかったことがないようなゲームばっかだった。 そらそ
”はじめてのキャピタルウェイストランド”での、カニ味噌さんことミレルークとの遭遇は、俺がゲームの中で体験した久々の恐怖体験だったのだが、なんであれがそんなに怖かったのかは、白昼→遠くになんか人らしき影を発見→人恋しいのでついつい近寄ってみる→うわあぁぁぁ、何じゃこいつはぁぁぁ!→うわ、こっちに気づいた!→うわ、ちょっと、こっち来るんじゃねえ! そんなコンボが強烈だったからだと思う。 真っ昼間、遠くの方でふらふらしている人影を見かけて、何だろうと思って近寄ったら、それはテンパった目で包丁を振り回すシャブ中で、目があったらこっちに向かってきた! そんな突発事態的な生々しさ。現実社会に転がってる恐怖を感じさせるリアリティとでも言うのだろうか。 これがダンジョンみたいな下水道や穴蔵で、出会い頭に遭遇というケースであったら、脳があいつを単なるクリーチャー扱いと認識して、きっと怖くも何ともなかったこと
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