ブックマーク / motor-fan.jp (43)

  • 「KC-46A」の導入で強化される航空自衛隊の空中給油部隊。しかし“欠陥機”との声も……【自衛隊新戦力図鑑】

    広大な日の南西海域での戦いを見据えて、航空自衛隊は最新鋭の空中給油・輸送機「KC-46A」の導入を進めている。現在までに6機を発注し2機が納入され、13機の追加導入の方針[※]も示されている。一方で同機には、さまざまな問題点も指摘されている。KC-46Aとは、どのような航空機なのか? TEXT:綾部剛之(AYABE Takayuki) 「空飛ぶガソリンスタンド」の役割 空中給油機とは、文字通り他の航空機に空中で給油を行なう航空機で、「空飛ぶガソリンスタンド」ともいわれる。これにより戦闘機の活動範囲は広がり、また基地に戻ることなく作戦空域に長時間とどまることも可能となる。東西1000kmにおよぶ南西海域では、移動だけでも少なくない燃料を消費するため、空中給油機が欠かせない。 また、有事には長距離ミサイル等により南西諸島の飛行場が攻撃されるおそれがあり、戦闘機部隊は空中に避難したり、州など

    「KC-46A」の導入で強化される航空自衛隊の空中給油部隊。しかし“欠陥機”との声も……【自衛隊新戦力図鑑】
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  • これはナニ? 地味装備シリーズ①:通常見られない潜水艦の重要装備「錨(アンカー)」に肉迫する!【自衛隊新戦力図鑑|海上自衛隊】

    これはナニ? 地味装備シリーズ①:通常見られない潜水艦の重要装備「錨(アンカー)」に肉迫する!【自衛隊新戦力図鑑|海上自衛隊】
  • 大手術中? 呉にて護衛艦「かが」空母への改修工事を見る【自衛隊新戦力図鑑|海上自衛隊】

    「空母」への改修工事を受ける ヘリコプター搭載護衛艦「いずも」型1番艦「いずも」(DDH183)。改修後の飛行甲板には新たに引かれた黄色の標示線が見える。白い点線は従来からあるヘリコプター用の発着艦標示。新たに引かれた黄色の標示線はこの白点線より艦中央寄りに引かれている。 海上自衛隊最大の護衛艦、ヘリコプター搭載護衛艦「いずも」型は、ご存知のかたも多いと思うが、現在いわゆる「空母(航空母艦)」へ改修される工事を受けている。護衛艦「いずも」型には1番艦の「いずも」と、2番艦「かが」があり、各々で段階的に改修工事を受けている最中だ。軽くおさらいしてみよう。 まず、1番艦「いずも」は2020年3月、改修工事を担当するJMU(ジャパンマリンユナイテッド株式会社)横浜事業所磯子工場(横浜市磯子区)のドックへ入渠、第1段階の工事を始めた。 これは自動車でいう「車検」に相当する艦艇の定期検査に組み込んだ

    大手術中? 呉にて護衛艦「かが」空母への改修工事を見る【自衛隊新戦力図鑑|海上自衛隊】
  • 「新哨戒艦整備計画」狙いは中国の進出に備える島嶼防衛だ【自衛隊新戦力図鑑|海上自衛隊】

    海自ミサイル艇「はやぶさ」型4番艇「くまたか」。「はやぶさ」型は艇尾に対艦ミサイル4発を搭載、沿岸の基地を発進し高速で遠距離を駆け、相手を迎撃する。写真/海上自衛隊 海上自衛隊は現在、装備改革を実行中だ。護衛艦「いずも/かが」の『空母化』、イージス艦や汎用護衛艦と潜水艦の増勢、新型艦艇の整備などを行なっている。これら戦闘艦をサポートする後方支援態勢の整備も含まれる総合的な事業だ。計画艦のなかに「新哨戒艦」というものがある。これはナニか? TEXT&PHOTO:貝方士英樹(KAIHOSHI Hideki) 「哨戒」とは、相手の攻撃に備え見張りをすること 海上自衛隊艦艇装備の整備計画のなかに「新哨戒艦(または単に哨戒艦)」と呼ばれるものがある。基準排水量約1920トン、全長約95m、最大幅約12m、主機関はディーゼル電気・ディーゼル複合推進方式(CODLAD形式)、最大速力約20ノット以上、こ

    「新哨戒艦整備計画」狙いは中国の進出に備える島嶼防衛だ【自衛隊新戦力図鑑|海上自衛隊】
  • F-2後継機と共通機の可能性を含む英国次世代戦闘機「テンペスト」、英国はその開発デモ機を5年以内に飛ばす予定:航空自衛隊

    2022年7月20日、英国防衛産業BAEシステムズの日法人からのニュースリリースには、英国防省のベン・ウォレス大臣が、英国が新戦闘機の「デモ機」開発を主導することを確認したということと、今後5年以内に実証機の飛行を予定することなどが書かれていた。英国はデモ機、あるいは実証機を2027年までには初飛行させるということだ。 英国は次世代戦闘機(将来戦闘航空システム)「テンペスト」の計画を進めている。2035年には就役させるのが目標だ。これはF-2の退役予定と同じ年になる。だから日英はタッグを組み、効率的に、コストを抑えながら次世代戦闘機を生み出すことで合意しようとしているわけだ。 トップ写真と同じく「テンペスト」。2018年のファーンボロー国際航空ショーで発表されたもの。写真/BAEシステムズ 派手でインパクトの強いものではないが…… 前述した英国主導によるデモ機をいまから5年以内に飛ばす計

    F-2後継機と共通機の可能性を含む英国次世代戦闘機「テンペスト」、英国はその開発デモ機を5年以内に飛ばす予定:航空自衛隊
  • 水平対向と180度V。似て非なるその構造、どこが違うのか[内燃機関超基礎講座]

    左が水平対向、右は180度V。どこが違うか。* 180度Vはイメージ(ILLUSTRATION:熊谷敏直) 「ボクサーがグローブを打ちつけ合うような格好だからボクサーエンジンって言うんだよ」という説明を受けると(ともに外に向かっているんだから違うのでは)と思ってしまうのはあまり関係なく(さらに「それはむしろ対向ピストンエンジンにふさわしい呼称では」と考えてしまうのももっと関係ない)、よくフェラーリの12気筒ミドシップ車の紹介のときに話題にのぼることの多い「180度V」というエンジンについての話である。 水平対向エンジンとは、対向するシリンダーにおいてピストンが逆相に運動する構造を持つ。片側が右方向に動くならもう片方は左方向に、上なら下という具合である。その理由はクランクピンが180度位相だから。 水平対向6気筒のイメージ。 水平対向6気筒のクランクシャフトの実例。手前ふたつのクランクピンは

    水平対向と180度V。似て非なるその構造、どこが違うのか[内燃機関超基礎講座]
  • 就役目前の護衛艦「もがみ」型、フル・ステルスの艦体にバランス良く戦闘力を積み、機雷戦能力も持つ

    新型汎用護衛艦(FFM)「もがみ」型1番艦。エンジンの修理後、2021年3月に進水した。写真/海上自衛隊 海上自衛隊の汎用護衛艦で現役艦や退役直後の艦などを見てきた。最新鋭の汎用護衛艦では「あさひ」型が最も新しい戦力として就役している。海自の建艦・整備体制は先を見ており、時代に即した使い方ができるさらに新しい汎用護衛艦を準備している。予定通りならこの3月にも就役する。 TEXT&PHOTO◎貝方士英樹(KAIHOSHI Hideki) 艦種記号は「FFM」の意味は? FFM2番艦「くまの」。2020年11月19日に進水、現在各種の試験中だ。写真/海上自衛隊 これまで連続して海上自衛隊の汎用護衛艦をご紹介してきた。汎用護衛艦とは海自の護衛艦隊、4つの護衛隊群の各々で基礎戦力となる艦種を指す。各種の搭載武器により対空戦や対艦戦、対潜戦などにバランスのとれた戦闘能力を発揮する海防の要だ。領海警備

    就役目前の護衛艦「もがみ」型、フル・ステルスの艦体にバランス良く戦闘力を積み、機雷戦能力も持つ
  • 「被害者は20名以上か!?」名門の皮を被った悪徳チューニングショップの闇を追った

    「これ以上の被害をい止めたいという一心でご連絡を差し上げました」。ギャランシグマを所有する25歳の若きカーガイ(以下:H氏)から、WEB OPTION編集部に一通のメールが届いた。そこに記されていたのは悲劇の記録、クルマ好きにとって“腹わたが煮え繰り返る”ような内容だったのだ。 地に落ちたかつての名門チューニングショップ 車検で愛車を預けたら帰ってこなくなった・・・ 事の始まりは2019年12月、オールド三菱を得意とする埼玉県の某チューニングショップにH氏が愛車のギャランシグマをギヤボックスの修理と車検で預けたところからだ。 「2020年1月に重大な故障箇所が見つかったので、それを含めて修理代38万円を請求されました。その時は深く考えずに全額支払いました。しかし、その後いくら待ってもクルマが仕上がってこなかったんです」 「コロナ禍でパーツの調達に時間がかかっている」「もう少しで完成する」

    「被害者は20名以上か!?」名門の皮を被った悪徳チューニングショップの闇を追った
  • エアコン&パワステ完備! R32スカイラインがベースの快適ケンメリGT-R【東京オートサロン2022】

    エアコン&パワステ完備! R32スカイラインがベースの快適ケンメリGT-R【東京オートサロン2022】
  • F-15J:開発から45年。それでも第一線で活躍する主力戦闘機。 いまも約200機が防空任務やスクランブルに対応する

    を守る陸・海・空自衛隊には、テクノロジーの粋を集めた最新兵器が配備されている。普段はなかなかじっくり見る機会がない最新兵器たち。連載では、ここでは、そのなかからいくつかを紹介しよう。今回は航空自衛隊の主力戦闘機、F-15Jを紹介する。 TEXT&PHOTO◎貝方士英樹(KAIHOSHI Hideki) MSIPとは80年代のスーパーカーの電子機器・ソフト面をモデファイ・モダナイズするのに似ている 飛行訓練を終えて滑走路へ着陸する第23飛行隊(新田原基地)のF-15DJ(複座式で前席に訓練学生が、後席に指導教官が座る)。F-15の着陸は機体背面のエアブレーキを展開、機体の迎え角を大きく取り空力的な制動を掛けながら滑走するのが特徴だ。写真/貝方士英樹 F-15Jは航空自衛隊の主力戦闘機だ。名称の「J」は単座(一人乗り)機を表し、パイロット2人が前後タンデム配置で乗り組む複座機は「DJ」と

    F-15J:開発から45年。それでも第一線で活躍する主力戦闘機。 いまも約200機が防空任務やスクランブルに対応する
  • 護衛艦「たかなみ」型、VLSの集約やヘリ運用能力の向上、127mm主砲装備で打撃力強化した汎用護衛艦

    護衛艦「たかなみ」型(1番艦、DD-110)。前代「むらさめ」型を踏襲しながら搭載装備を強化発展した現代の汎用護衛艦として5隻が建造された。写真/海上自衛隊 海上自衛隊の汎用護衛艦は護衛艦隊の骨格となる艦種だ。過去、就役した歴代艦をみると「はつゆき」型、「あさぎり」型、「むらさめ」型、「たかなみ」型、そして新鋭の「あきづき」型や「あさひ」型へと発展してきた。このなかで「たかなみ」型はポスト冷戦型の護衛艦として搭載する装備体系をより強化、より多目的に活動できる機能性を追求した。 TEXT&PHOTO◎貝方士英樹(KAIHOSHI Hideki) 「現役中の現役」汎用護衛艦 「たかなみ」型2番艦「おおなみ」(DD-111)。竣工は2003年(平成15年)。 護衛艦「たかなみ」型は、「はつゆき」型や「あさぎり」型の後継として開発された。1番艦「たかなみ」の起工は2000年(平成12年)、進水は翌

    護衛艦「たかなみ」型、VLSの集約やヘリ運用能力の向上、127mm主砲装備で打撃力強化した汎用護衛艦
  • 護衛艦「むらさめ」型、護衛艦隊の中核を成したステルス化と省力化を進めた汎用護衛艦

    護衛艦「むらさめ」型(1番艦、DD-101)。冷戦以降の汎用護衛艦の基形として9隻が建造された。写真/海上自衛隊 護衛艦「むらさめ」型は、その先代にあたる「はつゆき」「あさぎり」型を代替する汎用護衛艦として平成初期に建造された。ステルス性を取り入れた船体設計や搭載ミサイルを垂直発射方式化したことなどが特徴だが、最大に工夫したのは「省人化・省力化」だった。人材不足のなか、充足しているとはいえない限られた隊員数で多くの艦艇の運用と維持が課題の海上自衛隊の事情と、少子高齢化から逃れられない日社会の現実問題への試みだった。 TEXT & PHOTO◎貝方士英樹(KAIHOSHI Hideki) ほぼ真横から見る。艦橋構造物はステルス性を考慮し傾斜させ、マストは強度確保のためトラス式。前甲板に62口径76mm速射砲、その直後にVLS、高性能20mm機関砲CIWS、前後煙突の合間にSSM装置、前方

    護衛艦「むらさめ」型、護衛艦隊の中核を成したステルス化と省力化を進めた汎用護衛艦
  • 護衛艦「はたかぜ」型、艦隊防空を担うミサイル護衛艦として長く現役を続け、現在は練習艦に

    護衛艦「はたかぜ」型(1番艦)。現在は練習艦へ種別変更され、艦番号は護衛艦時代の「171」から「3520」へ変更されている。写真/海上自衛隊 艦対空ミサイルを積み艦隊の防空を担当する海上自衛隊ミサイル護衛艦「はたかぜ」型。前甲板に対空ミサイルランチャーを置いて射界を確保、後甲板はヘリコプターの発着甲板とし対潜戦などでヘリの活用性を上げた。古兵となったが護衛艦の機能性や実用性を具現化した姿は頼もしい。現在は護衛艦籍を離れ練習艦となっている。 TEXT&PHOTO◎貝方士英樹(KAIHOSHI Hideki) 艦首最前方に置いた対空ミサイルランチャーを波浪などから守るため、護衛艦では型のみのブルワークを艦首部に設けた。これは「舷墻(げんしょう)」と呼ばれる上甲板の外舷に沿って立ち上げた波の侵入を防ぐ囲いのこと、舳先からミサイルランチャーまでの反り立っている部分。 写真/海上自衛隊 護衛艦「は

    護衛艦「はたかぜ」型、艦隊防空を担うミサイル護衛艦として長く現役を続け、現在は練習艦に
  • 陸上自衛隊:隊員の盾となって走る「軽装甲機動車」、意外な弱点もある?

    軽装甲機動車とは装輪装甲車に分類される車両だ。自衛隊の軽装甲機動車は諸外国のそれと比べても遜色ない仕上がりだ。トヨタ・ランドクルーザー100系・200系と同じくらいのボリューム感の車体だが、もちろん、秘めたポテンシャルは非常に高いのだ。 TEXT&PHOTO◎貝方士英樹(KAIHOSHI Hideki) 軽装甲機動車は装輪装甲車に分類される車両だ。陸上自衛隊と航空自衛隊が使っている。陸自では主に普通科(歩兵)部隊などに装備して、戦略機動や戦場機動などに使われる。施された装甲で人員を守りながら危険地帯でも自在に行動するための装甲車、というものだ。 部隊内では英表記「Light Armoured Vehicle」の頭文字「LAV」をとり、「ラブ」と呼ばれたり、軽装甲と簡素に呼ばれたりする。製造は小松製作所。外観はかなりカッコイイと筆者は思う。諸外国軍の同様な軽装甲車両と見比べても遜色のない仕上

    陸上自衛隊:隊員の盾となって走る「軽装甲機動車」、意外な弱点もある?
  • 水上と陸上を走れる装甲車、AAV7のすごい実力:地上72km/h、水上で13km/hで走れる!

    を守る陸・海・空自衛隊には、テクノロジーの粋を集めた最新兵器が配備されている。普段はなかなかじっくりみる機会がない最新兵器たち。ここでは、そのなかからいくつかを紹介しよう。まずは、水陸両用車AAV7である。 PHOTO◎米海軍 AAVとは「Amphibious Assault Vehicle」の略で、水陸両用戦闘装甲車両を意味する。水上航行と陸上走行を連続して行える戦闘装甲車両として、米海兵隊で1971年から運用され続けている。現役の実用車両という意味では唯一無二の存在といえるはずだ。 AAV7は最大25名、小銃小隊なら2個分隊程度の人員を輸送可能だ。完全武装した兵士を約20名、車内へ収容できる。車を何台も連ねることで全体では数百名の兵士を一度に上陸させることができるものだ。米海兵隊など、勢力の先駆けとなって目標地へ接近・上陸し、そのまま内陸部へ進行し作戦行動を行う部隊にとって不可欠

    水上と陸上を走れる装甲車、AAV7のすごい実力:地上72km/h、水上で13km/hで走れる!
  • 「あぶくま」型、汎用護衛艦並みの強力な装備を持つ沿岸用護衛艦

    護衛艦「あぶくま」型(1番艦)。艦橋前部と主砲との合間には個艦防空用のRAM(近接防空)ミサイル発射機を装備予定だったが未装備。空きスペースの存在が独特だ。1989年(平成元年)に竣工・就役している。写真/海上自衛隊 沿岸域での警備や防衛、災害対応などを目的に建造された護衛艦「あぶくま」型。沿岸用ながら一般的な護衛艦並みの武装で固め、実用性を高めながら試験的な設計や設備を施した設計でもある。古くはなったが現役を続ける一隻だ。 TEXT&PHOTO◎貝方士英樹(KAIHOSHI Hideki) 「あぶくま」型を後方から見た写真。後部甲板に白線で表示された区画はヘリコプターによる補給物資等を揚げ降ろす作業エリア。機体をホバリングさせながら物資を降ろすなど海上物品輸送の手法が試行された。広大な飛行甲板を設計施工する現代艦の前時代にはこうした試行錯誤があったわけだ。写真/海上自衛隊 護衛艦「あぶく

    「あぶくま」型、汎用護衛艦並みの強力な装備を持つ沿岸用護衛艦
  • 陸上自衛隊:74式戦車の車体+2連装高射砲=「87式自走高射機関砲」、空を睨む大型高性能『2丁拳銃』

    機関砲を高く立ち上げた姿。このアングルがかっこいいと思う。最上部にある横長箱型が捜索レーダーで、その前方下方にある円盤状のモノが目標追尾(追随)レーダーだ。 低空を侵入して来る敵航空機などを迎撃するのが「87式自走高射機関砲」だ。飛来する敵機を高性能な機関砲の連続射撃で撃ち落とす。装軌(キャタピラ)式なので走破性や機動性も高い。戦車などの機甲部隊に随伴し、部隊を航空攻撃から守る自走機関砲だ。 TEXT & PHOTO◎貝方士英樹(KAIHOSHI Hideki) 陸上自衛隊「87式自走高射機関砲」。写真/陸上自衛隊 87式自走高射機関砲はその名称どおり、自走式の対空機関砲だ。車体・脚周りには74式戦車のものを使い、その上に対空機関砲を載せている。牽引式の対空砲とは違い自走式というのが大きな特徴だ。自在に動き回り、戦車などの機甲部隊に随伴しながら、我が部隊を相手の航空攻撃から守ることができる

    陸上自衛隊:74式戦車の車体+2連装高射砲=「87式自走高射機関砲」、空を睨む大型高性能『2丁拳銃』
  • 最新世代戦車「10式戦車」の性能④、ヒトマルの情報力に注目する

    「C4I(Command Control Communication Computer Intelligence)」能力を持つ10式戦車。 10式戦車の「攻・走・守」それぞれの性能に注目してきたが、最後は「情報力」。10式は登場した当時「IT戦車」などと呼ばれた。主にネットワーク能力を介した情報共有を指して表現されたわけだ。たとえば1両の10式が見つけ出した相手の位置情報を僚車と共有し、他の10式が仕留める。また前方の10式が見たものを後方司令部もほぼ同時に見る。そうした能力だ。 TEXT & PHOTO◎貝方士英樹(KAIHOSHI Hideki) 富士総合火力演習で10式戦車小隊4両が連続射撃を行なう。位置情報や索敵情報などは車両間で共有され戦場の可視化を実現した。1両の索敵情報を基に、他車が射撃することも可能だ。 10式戦車が公開された当時を振り返ると、ネットワーク戦闘可能な最新戦車

    最新世代戦車「10式戦車」の性能④、ヒトマルの情報力に注目する