介護保険が適用される車いすなどの「福祉用具」について、厚生労働省は高額なケースの利用抑制案をまとめた。自宅に手すりを設置するなどの住宅改修ではケアマネジャーに複数の見積もりをとってもらい、安い事業者を選んでもらうよう促す。12日に開く社会保障審議会(厚労相の諮問機関)の部会で提案する。 高齢者は介護保険を使えば、1割の自己負担で福祉用具を利用できる。福祉用具にかかる費用は年々増え、2015年度は計2930億円。市場価格からかけ離れた高額な料金設定をしているケースも問題視されている。例えば電動ベッドは平均レンタル価格が月約8800円なのに対し、10倍以上の月10万円という値段をつけて保険適用されているものがある。 抑制案には、福祉用具の専門相談員がつくるサービス計画を利用者だけでなくケアマネが点検することや、用具の価格を公表することなども盛り込まれる。 介護保険制度の見直し議論では、福祉用具
イギリスの大手スーパーマーケットが、高齢者や体の不自由な人のためにゆっくり買い物ができる時間帯、「スローショッピング」を試験的に導入し、話題となっている。 毎週1回、ゆっくり買い物ができる そのスーパーマーケットとは、イギリス全土に約1300店舗を展開している「Sainsbury’s」。 彼らはNewcastle-upon-Tyneという町にあるGosforth店において、認知症などを患った高齢者や体の不自由な人でもゆっくり買い物を楽しめる時間帯を設定。 毎週火曜日の午後1時から3時までの間、困った時でもすぐに従業員が対応するサービスを提供している。 買い物を手伝い、ヘルプデスクも設置 具体的にはまず従業員が高齢者を入口でお出迎え。さらに要望があれば直接、買い物を手伝ってくれるという。 また立ち続けるのが困難で、広い店舗を長時間歩けない人々のために、時折休めるよう通路の奥に椅子も配置。 さ
日本が高齢化に向かっているのは、もはや日本人であれば誰もが知っている事実だ。しかし悲しいかな、人間の想像力はそう簡単に自然発動しない。高齢化社会でいったい何が起きるのかということを直感的に予測できるかと言えば、なかなかそうはならない。今回はその高齢化社会をできるだけリアリティを持って想像し、そのために自動車メーカーが行っている取り組みを考えてみたい。 少子高齢化の実態 まずはこれまでの高齢化の推移と未来予測の話だ。下図は内閣府が作成したものである。棒グラフは日本の総人口と年齢別構成比を表し、そこに折れ線グラフで65歳で線引きした高齢化率を重ねたものだ。 総人口は2010年にピークを迎え減少に向かっている。同じように減少に向かっているのは19歳以下の層で、これは出生率の低下が原因だろう。一方で向こう35年間、2040年まで着実な伸びをみせているのが65から74歳の前期高齢者層。それを上回る勢
今後の高齢者向け住宅のあり方と施策の方向性についてとりまとめ ~サ高住の適切な立地誘導やサービスの質の向上に向けた取り組みを推進~ 平成28年5月24日 国土交通省では、有識者による検討会における議論を踏まえて、サービス付き高齢者向け住宅(以下サ高住)を含めた今後の高齢者向け住宅のあり方と施策の方向性をとりまとめました。 とりまとめを踏まえ、今後、サ高住の適切な立地の推進や空間の質の向上、サービスの質の確保・向上等、高齢者の安心な住まいの確保に向けた取り組みを推進します。 ○国土交通省では、平成26年9月より、「サービス付き高齢者向け住宅の整備等のあり方に関する検討会」(座長:髙橋 紘士(一財)高齢者住宅財団理事長(前国際医療福祉大学教授))を開催し、サ高住の適切な立地の誘導やサービスの質の向上など、時代のニーズに即応した施策の徹底した見直しについて検討を行ってきました。 ○平成27年4月
【次世代モビリティー】まるでガンダム…老若男女が使える「シルバーカー」は4通りに変形 高齢化時代の「移動」の姿とは? 迫り来る高齢化社会は、歩行さえ困難な大勢の高齢者がどう快適に移動するかが問われる社会でもある。千葉・幕張メッセでこのほど「次世代モビリティー(移動手段)展」があり、ベンチャー企業などが自信作を披露した。自ら変形して持ち運びも可能なシルバーカーなどユニークな展示からは、近い将来の「移動」の姿が垣間見えた。現場リポートを届ける。(柳原一哉) 高齢者らが普段の生活で最も困ることの一つが、歩行困難のため外出がしづらくなることだ。各社が高齢者の移動のためのさまざまな製品開発にしのぎを削る中、まるでアニメのロボットのように形を変え老若男女のニーズに応える電動シルバーカーが登場した。 4通りに変身…持ち運び可能 センサーメーカー「アキュレイトシステムズ」(東京)や自動車部品製造「豊田鉄工
株式会社昭文社(本社:千代田区麹町、代表取締役社長 黒田茂夫、東証コード:9475)は、昨年11月に出版以来ご好評をいただいておりますテーマガイド『バリアフリー温泉で家族旅行』の当社オリジナル仕様のスマートフォンアプリ版を本日4月15日より発売しますとともに、書籍版の増刷および電子書籍版の発売をお知らせいたします。 ■『バリアフリー温泉で家族旅行』とは? 多くのご高齢の方々、体の不自由な方々は温泉旅行に行きたいと思いつつ、介護者のご負担や宿への不安から旅行を躊躇しがちです。介護する立場の方々も疲労や心労が蓄積し、温泉でのリフレッシュが必要な方が多数おられるにもかかわらず、家族全員で旅行に行ける環境などない、と諦めてしまう現実があります。 著者は長年の温泉取材から、全国には体の不自由な方を受け入れたいという志がある宿の主人・女将が多数おられることを肌で感じ、実用使いに重点をおいたバリアフリー
介護リフォームで全国トップレベルの売上高を誇るのがパナソニックエイジフリー(大阪府門真市)だ。2014年度の決算をベースにした「リフォーム売上高ランキング2015」では改修売上高が46億円。年間工事件数は約2万6000件にもなる。介護リフォームは少額な工事が多く、なかなか売り上げが稼げないと嘆く企業が多い中、この売上高・工事実績は異例。なぜエイジフリーは生活者に選ばれるのか。その秘密は徹底した人材育成にある。 建築と福祉のW資格 「住環境プランナー」。同社に所属する80人の設計担当者の名刺にはこんな一風変わった肩書が記されている。 「彼らは建築と福祉の知識を併せ持つプロフェッショナルです」と、東部住環境ソリューション部の黒田能隆部長は話す。実は、このプランナーを数多く育成していることこそが、同社が介護リフォームで圧倒的優位性を発揮できる要因だ。 では具体的にどんなスキルを持つかというと「一
JTBグループのJTB九州は22日、高齢者を対象とした定額乗り放題のタクシーサービス「JTBジェロンタクシー」を開発し、福岡市内での社会実験の実施に向け、モニター利用者を募集すると発表した。 免許を自主返納した高齢者の足を確保 同サービスは、自宅とかかりつけの病院、日常的に買物する商店街やスーパーマーケットを指定目的地とする2地点をあらかじめ登録し、その間のタクシー移動を1カ月間定額乗り放題で利用できる定期券型の外出サポートサービス。通常は乗車単位で支払うタクシー運賃を募集型企画旅行商品で企画実施することで、1カ月の定期券として利用できる。 今回の社会実験は、JTBが全国で初めて福岡市内で実施するものとなる。50人の高齢者に有料のモニター乗車を体験してもらい、次年度からの本格的なサービス導入に向けて利用意向・サービス内容等の検証を行うことで、新たな高齢者の日常の足としての定着を目指すという
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