亜細亜大学は6月、障害者をサポートする学生ピアサポーターの習熟度を深めるワークショップを開いた。実際にアイマスク体験や手話学習などを通して障害への理解を深め、建学の精神「自助協力」を体現。ダイバーシティー(多様性)のあるキャンパス作りに尽力している。 ピアサポーターとは、障害の疑似体験や感情を共有し、ピア(仲間)として支え合う活動をする人のこと。同大では十数年前から、学生とともに手話通訳や筆記補助など、ろう学生に対する学習支援に取り組んできた。昨年4月に障害を理由とする不当な差別を禁止した「障害者差別解消法」が施行されたことをきっかけに、学内に「障がい学生修学支援室」を開設。職員と教員支援コーディネーターの2人態勢で障害者の学習・生活支援をし「居場所ができた」など安心する声が寄せられている。 支援室は6月、支援室に登録している学生ピアサポーター76人に、5回の活動説明会とワークショップ「ア
国内外の視覚障害者による初めての「視覚障害者囲碁世界選手権」が11月17〜19日、奈良市の春日野国際フォーラム甍(いらか)別館で開催され、中国や台湾、フランスなど、国内外の招待選手最大16人が頂点を目指す。視覚障害者囲碁は専用の碁盤を奈良在住の男性が開発し、世界に広まったといい、発祥の地でこの秋、熱戦が繰り広げられる。 視覚障害者囲碁は約40年前、桜井市で繊維会社を経営していた米田昌徳さん(80)が、視力を失った囲碁好きの親族のために「触れて分かる」碁盤を考案したことに始まる。 現在、世界各地で使われている視覚障害者用の碁盤は、縦横19本のマス目の線が立体的に盛り上がり、手で触って位置が確認できるようになっている。碁石の裏には溝があり、碁盤に固定できる仕組みだ。碁石の白黒は、黒石についた突起で確認できるという。 現在、囲碁をたしなむ視覚障害者は全国で200〜300人、県内では30〜40人い
埼玉県飯能市は、聴覚や言語等の障害がある方へ、より円滑な行政サービスの提供を可能 にするため、飯能市聴覚障害者支援事業(窓口支援および代理電話支援)を、7月3日(月)から開始します。併せて、多くの方に事業を利用していただけるようテロップ解説付きの動画を作成し、公開します。 飯能市聴覚障害者支援事業動画~窓口支援と代理電話支援~ https://youtu.be/53Q34OKci_8 飯能市聴覚障害者支援事業で実施する「窓口支援」は、遠隔手話・筆談・音声認識機能を備えた専用のタブレット端末を使用し、窓口でのコミュニケーションの円滑化を図ります。また、「代理電話支援」では、聴覚や言語等の障害がある方が、スマートフォンやパソコンなどのテレビ電話機能を使い、市や市の施設へ即時に電話連絡することが可能となります。今後、飯能市は、バリアフリーな行政サービスを目指して、本事業を推進していきます。 飯能
2017年06月29日 要望・声明バリアフリーお知らせ タグ 空港 6月5日、奄美空港で起きたバニラエアの車いす利用者搭乗拒否の問題に対して、本日声明を出しました。 「歩けない人は搭乗できない」と職員に言われ、同乗者の介助も制止したといいます。障害者差別解消法が施行され、1年以上が経過をしましたが、障害を持つ人に対する差別的な認識や、この法律が社会にまだまだ認知されていないことが浮き彫りとなったと思います。今回のような事が二度と起こらないよう、改善を進めていただきたいです。 2017年6月29日 バニラ・エア車いす利用者搭乗拒否に対するDPI日本会議声明 特定非営利活動法人DPI(障害者インターナショナル)日本会議 議長 平野みどり 私たちDPI(障害者インターナショナル)日本会議は全国95の障害当事者団体から構成され、障害の種別を越え障害のある人もない人も共に生きられる社会の実現に向けて
難病の子の自立支援を盛り込んだ改正児童福祉法が2015年1月に施行されて2年半。「平等な教育機会の確保」に向け、社会はどう取り組んできたか。東京都内で3日、シンポジウム「福祉と教育をつなぐ就学支援」(NPO法人難病のこども支援全国ネットワーク主催)が開かれ、現状と課題が報告された。 ●病弱学級新設例も 福井県特別支援教育センターの西尾幸代所長は、県内全17市町に設置されている「教育支援委員会」について説明した。就学支援を必要とする子が5歳児になる4~5月に相談担当委員が決まり、保護者と面談したり、保育所・幼稚園から聞き取ったりして就学先を検討する。すべての自治体にセンターの指導主事が入り、どこでも同じ水準の支援を受けられるのが特徴だ。特別支援教育センターは、幼児期からの発達支援を担う「こども療…
昨年4月に施行された障害者差別解消法で、国公立大学などには障害を持つ学生への支援・配慮が義務づけられ、私学にも努力義務が課せられた。合理的な理由なしに受験や入学を拒否することが禁止され、試験や授業では介助者の配置などを求めている。大学進学を望む障害者を支援する学習塾が各地で開設されるようになり、社会のリーダー育成へ期待がかかる。(原田純一) クレープ屋さんに 5月中旬、京都市中京区の聴覚障害者向け学習塾「デフアカデミー」に、小学3年の6人が集まってきた。授業は「能力開発」「カウンセリング」「教科(数学、国語など)」の3時間で、月額授業料(小学生)は1万3500円。「聴覚障害者の若者から社会のトップリーダーを輩出」をキャッチフレーズに今年4月に開設した。 能力開発の授業は、視覚の刺激と記憶を中心としたカリキュラムだ。地図の形で都道府県を覚えたり、紙にバラバラに書かれた数字を小さい順に並べたり
女性は自身の安全のため、最近はエスカレーターの右側に乗るようになった=都営大江戸線赤羽橋駅で2017年6月9日、堀井恵里子撮影 障害者「ベルト大切な支え」 2020年歩く人ゼロに 歩く人のためにエスカレーターの片側を空ける習慣を見直してもらおうと、東京都理学療法士協会が18日、都内の鉄道駅でPR活動をする。「片側空け」は、事故防止や混雑緩和などの観点から鉄道会社や業界団体が自粛を呼び掛けているが、同会が強調するのは「体が不自由で、歩く側の手すりベルトにつかまりたい」という患者や障害者の存在。2020年東京五輪・パラリンピックまでに「歩く人ゼロ」を目指すという。【堀井恵里子】 脊髄(せきずい)の病気で両手につえを持つ埼玉県和光市の会社員の女性(46)は毎日、通勤で都営大江戸線の赤羽橋(あかばねばし)駅を使う。一番緊張するのが地上までに2カ所あるエスカレーター。階段にして約100段、4~5階に
4月23日に投開票された岐阜県各務原市長選の期日前投票で、重度の知的障害がある男性(18)が投票所を訪れた際、職員から口頭で本人確認を求められたが伝えられず、投票を断念していたことが10日、市選挙管理委員会への取材で分かった。市選管は9日、対応が不適切だったと認めて男性側に謝罪した。市選管によると、付き添った母親が、男性は読み書きができず言葉を発することが難しいと伝えていた。だが、受付の職員は
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