宇都宮市の知的障害者支援施設「ビ・ブライト」で4月、入所者の男性が腰の骨を折るなどのけがを負った事件で、運営する社会福祉法人「瑞宝会」の土屋和夫理事長が11日午後、記者会見し「職員による暴行や虐待があった可能性が高く、代表として責任を痛感している」と述べた。暴行には複数の職員が関与したとみられるという。一部の職員が栃木県警から事情聴取を受けていることも明らかにした。県警は家宅捜索で押収した資料
2013年に入所者の少年(当時19歳)が死亡した県立障害者支援施設「袖ケ浦福祉センター」(袖ケ浦市)について県は4日、県社会福祉事業団を引き続き指定管理者に選定したと発表した。期間は18年度から5年間。県議会9月定例会に上程する。複数の職員による慢性的な虐待が発覚し、運営体制に課題が残る中、福祉関係者からは処分の適正を疑問視する声も上がる。 13年11月、同センターの福祉型障害児入所施設「養育園」で、職員の暴行を受けた入所者が死亡した。その後の県の立ち入り調査で、同センターの2施設で04~13年の10年間、職員15人が入所者23人を虐待していたことが判明。運営体制の見直しを進めるため、15~17年度は外部の有識者からなる「見直し進捗管理委員会」の監視下で県社会福祉事業団が運営を継続していた。
障害者や遺伝性疾患を持つ人の不妊手術や中絶を認めていた旧優生保護法を巡り、宮城県在住の知的障害を持つ60代女性が強制的不妊手術を受けたことを示す記録が、情報開示請求で見つかった。障害者の不妊手術の証言が公的文書で裏付けられるのは初めて。26日に同県内で記者会見した女性の義理の姉は「手術で多くの人の心身が傷ついた。これ以上、障害者がおろそかにされることがあってはならない」と訴えた。 1948年に制定された旧優生保護法は「不良な子孫の出生を防止する」として、一部の遺伝性の病気や精神障害の人に強制的な不妊手術を認めており、約1万6500人が対象になった。同意を得た上での不妊手術・中絶を含めると、約8万4000件が実施されたとされる。96年に優生思想に関連する規定が削除され、母体保護法に改定された。
障害者「職場で虐待」972人=給料搾取や暴力-16年度厚労省調べ 2016年度に職場で給料の搾取や暴力、わいせつ行為などの虐待を受けた障害者が972人いたことが26日、厚生労働省のまとめで分かった。前年度より151人(13.4%)減った。 〔写真特集〕相模原・障害者施設殺傷事件~植松被告の手紙~ 全国の労働局が障害者虐待防止法に基づき、虐待が疑われるとの通報などを受けて1316事業所を調査した。うち581事業所で虐待の事実を確認し、是正指導などを行った。 虐待を受けた障害者は知的障害が53%と多く、精神障害が24%、身体障害が21%。被害の内容は最低賃金以下で働かせるなどの「経済的虐待」が82%を占め、暴言を浴びせる「心理的虐待」が11%、「身体的虐待」が6%あり、「性的虐待」も6人いた。 虐待したのは事業主や上司ら591人。聴覚障害のある60代男性は、ミスのたびに上司から手話で「下
内部告発の元施設職員反訴=「障害者虐待」通報し訴訟に-鹿児島 施設内の障害者への虐待を内部告発したところ、施設運営会社から損害賠償を求める訴訟を起こされ精神的苦痛を受けたとして、元職員の40代男性が9日、運営会社などを相手取り約250万円の損害賠償を求める訴訟を鹿児島地裁に起こした。 訴状などによると、男性は2015年2月、勤務していた鹿児島市の施設内で「利用者が虐待されている可能性がある」と聞き、運営会社の代表者に報告、障害者虐待防止法に基づき市に通報した。これに対し、運営会社は同年6月、内部告発には触れずに、男性が「虐待がある」と施設内で言いふらしたり代表者に虚偽報告をしたりしたとして鹿児島簡裁に提訴した。男性は提訴前の同年2月に施設を自主退職した。 男性側は、施設のサービス管理責任者だったため、虐待を受けたと思われる障害者を発見した場合は通報義務があったと主張。運営会社の提訴は「
京都市左京区の知的障害者支援施設「わかば」で7月、個室のドアノブを取り外し、内側から開閉できない閉じ込め状態にしていた「虐待」が発覚した問題で、同市は4日、新たに4人の入所者が不当な身体拘束を受けていたことが判明したと発表した。市は同日、同施設に障害者総合支援法などに基づき「改善勧告」を行った。 同施設では、男女4人の個室で、食事や入浴時を除いて部屋から出られない状態にしていたり、夜間などにドアノブを取り外したりしていたことが今年7月に判明。同市が引き続き、特別監査を進めていた。 市がまとめた特別監査の調査報告書によると、同施設は平成26年9月〜昨年10月、入所者の検便を実施する際、居室外のトイレを使用しないようにするため、20〜30代の男女4人の居室のドアノブを1〜2晩の間取り外し、ポータブルトイレでの排便を強いていた。 市では、拘束が短期間だが、「切迫性」「非代替性」の要件を満たしてい
香川県坂出市の障害者福祉施設「アルシオーネ作業所」を利用する障害者に、60代の元施設長の男性が不適切な発言や暴力などの虐待を繰り返したとして、県は1日、同施設に対し、障害者総合支援法に基づき障害福祉サービス事業者の指定を取り消す処分をしたと発表した。25日付。 県障害福祉課によると、元施設長が利用者に日常的に侮辱的な発言をしたほか、頭をたたくなどの暴力行為もあった。足が不自由な利用者に「障害を自慢しとんのか」と差別的な発言をしたこともあったという。元施設長は一部の言動について認め、「指導の一環だった」などと話しているという。 2014、15年にも同じ元施設長による不適切な言動があるとの通報があり、県は行政指導などをしていた。今年7月の通報で県は再度調査し、日常的な虐待があったと判断した。
京都府南丹市八木町の障害者支援施設「あけぼの学園八木寮」で、知的障害がある30代の男性入所者が職員から繰り返し虐待を受け、前歯や足の骨が折れる大けがをしていたことがわかった。施設を運営する社会福祉法人が23日、ホームページで発表した。府は法人に改善勧告を出し、府警も捜査している。 発表などによると、男性入所者は昨年9月、20代の男性職員に部屋の外に出された際、右太ももを骨折した。府は昨年10月に法人に再発防止を求め、南丹署は今年4月に傷害容疑で職員を書類送検した。 この男性入所者は今月3日にも、50代の男性職員から電気シェーバーを投げつけられ、前歯1本が折れた。このため事態を重く見た府は21日、法人に改善勧告を出し、第三者を交えて再発防止策を作って府に提出するよう要求。南丹署は22日に男性の家族から出された被害届を受理し、改めて捜査を進めている。 施設には約50人が入所し、職員は約30人。
7年と3年の人も 「異食行為」防止を理由に 障害者支援施設の鳥取県立鹿野かちみ園(鳥取市鹿野町今市)で、知的障害のある40〜60代の女性入所者3人が20〜3年にわたり1日14〜6時間半、居室を外部から施錠されていたことが15日、分かった。県は虐待にあたると判断し、経緯や背景などについて施設側から報告を求める。 施設を運営する社会福祉法人・県厚生事業団と、調査した県が発表した。
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