男児の診察をする前垣義弘医師(右)と、研修でその様子を見る岡空輝夫医師(右から2人目)=鳥取大医学部付属病院で 発達障害を疑われる子どもが初めて病院にかかる際、診察までに数カ月待たされてしまうケースが全国で相次いでいる。鳥取県内でも受診希望が特定の病院に集中し、待機時間が延びる例が発生。適切な支援が遅れる恐れもあり、県は2016年度から地域の開業医を対象にした研修を始めた。専門医がいる病院への偏りをならすことで「待機児童」の解消につなげていく考えだ。【小野まなみ】
2020年の東京五輪・パラリンピックに向けて、トイレ機器メーカーが商業施設などのトイレの快適さ向上に取り組んでいる。混雑して車いすの人が使えない時がある多機能トイレは、機能ごとに別の場所に設置するよう促したり、性的少数者(LGBT)に配慮した設計を研究したりして力を入れている。 最近の多機能トイレは、車いす利用者向けの広いスペースに加え、人工肛門や人工ぼうこうを設けた人が使う汚物流し、乳幼児用の椅子といったさまざまな設備が一つのトイレに設置されている。このため、例えば車いすの人が利用したい時に混雑して使えない時があるといった問題が起きている。 TOTOはこうした問題を解決するため、多機能トイレと別の一般的な個室に乳幼児用の椅子を設置するなど、機能を分けることを施工主らに提案。東京・新宿のショールームにはモデルトイレも展示している。 LIXIL(リクシル)は、LGBTが男女共用の多機能トイレ
JR九州が進めている駅の無人化に反対する要望書を、障害者自立支援団体の「NPO法人自立生活センターぶるーむ」(北九州市)が5日、九州運輸局に出した。障害者が駅員のいる隣接駅での乗車を求められるなど、「移動の利便性が損なわれている」と訴えている。 ぶるーむ側はJR九州に駅員がいない場合の代替措置なども提案してきたが、話し合いは進展せず、同局からJRに指導や勧告をするよう求めることにしたという。同局の担当者は「運輸局に許認可の権限がある事例ではないが、交通弱者に不便がないよう日頃から指導しており、要望の内容はJRに伝える」と話した。 車いすの障害者ら8人とともに同局を訪れたぶるーむ代表の後郷法文さん(43)は「JRにとって利益は大切だと思うが、鉄道の公共性をもっと考えてほしい」と話した。 <アピタル:ニュース・フォーカス・その他> http://www.asahi.com/apital/med
総務省は月内に、視聴覚に障害を持つ人向けのテレビ放送を普及するための研究会を立ち上げる。放送は番組を楽しむだけでなく、災害など緊急時の情報を集める手段でもあることから、バリアフリーを一段と進めたい考えだ。12月まで開き、2018年度以降の政策立
障害者差別解消法の施行後、初めての公立高校入学試験が今春行われたのを受け、毎日新聞が全国の教育委員会にアンケートした。国による一律の基準がないために、学習障害のある生徒への配慮は地域間で格差が生じたり、他の受験生との公平性をどう保つかで頭を悩ませたりしている現場の実態が浮かんだ。【金秀蓮、水戸健一】 昨年4月に同法が施行され、障害者が公立高を受験した際、障害による不利益が生じないように「別室受験」、問題文の「読み上げ」「ルビ振り」、「解答の代筆」などの申請があれば、学校側は「過度に負担にならない範囲内」で配慮することが義務付けられた。 毎日新聞は7月、法施行前も含め、学習障害のある生徒に対して、別室受験▽試験時間の延長▽問題文の漢字のルビ振りを実施したことがあるか--などを尋ね、大阪、鳥取、…
聴覚障害者らの手話でのコミュニケーションを手助けしようと、和歌山市は1日から「どこでも手話電話サービス」の運用をスタートする。市はインターネットテレビ電話「スカイプ」のアカウントを作成。手話通訳者が映像(手話)の電話を受け付け、聴覚障害者らに代わって電話先へ連絡する。 平成28年4月に市障害者差別解消推進条例と市手話言語条例が施行されたことを受けて企画した。 市障害者支援課によると、聴覚や言語機能、音声機能に障害がある人は、「病院の予約を変更したい」「(学校や行事への)子供の欠席を伝えたい」などの連絡が困難で、多いときは1日に2〜3人が市に相談に訪れていたという。 「どこでも手話電話サービス」では、市役所に出向かなくても手話通訳者の手助けが受けられることになる。市が作成したスカイプのアカウント「障害者支援課 和歌山市」を連絡先リストに追加することで映像電話がかけられる。 同課の担当者は「来
JR九州が県内の一部路線で、特急列車を運転士1人で運行する「ワンマン化」を進めていることに対し、県内15の障害者団体などでつくる県障害者社会参加推進協議会などが26日、同社に見直しを求める要望書を提出した。「移動などに制限のある私たちにとって、容認できない」としている。 要望書では、ワンマン化について、「車内の安全性の確保や非常時の対応を考えると、人命をも軽視したものだ」と指摘。各駅のバリアフリー化の推進も合わせて求めた。 協議会の矢野光孝会長ら4人がJR九州宮崎総合鉄道事業部(宮崎市)を訪問。宮野原佳部長に要望書を手渡した後、非公開で意見交換などを行った。矢野会長は「企業としてコスト削減は理解できるが、皆がより良く利用できる方向で考えてほしい」と話した。 JR九州は3月のダイヤ改正に合わせ、大分―宮崎空港間で一部特急のワンマン化を開始。その後、宮崎―鹿児島中央間も候補に浮上した。協議会に
東京都立墨東特別支援学校の生井恭子教諭(41)らが、障害のある子どもたちへの本の読み聞かせ活動の記録をまとめた「おはなし会がはじまるよ-特別支援学校(肢体不自由校)での図書館活動-」を自費出版した。 特別支援学校での読み聞かせや図書活動についての記録は少なく、生井教諭は「障害があっても本を楽しんでいる子どもたちの姿をたくさんの人に知ってほしい」と話す。 墨東特別支援学校で児童生徒に向けて本を読み聞かせる「おはなしの会 うさぎ」は、2012年に始まった。都内の区立図書館に勤務した経験がある生井教諭が、当時の知人のつてをたどり、図書館などで読み聞かせ活動を続けている佐藤凉子さんら3人に打診。メンバーは国語の授業や課外活動の時間に教室を回り、月2、3回のペースで本や紙芝居を使った読み聞かせを続けてきた。
高松市の商業施設で起きたエスカレーターでの車いす事故は、車いす利用者や福祉関係者の間でも大きな衝撃となった。エレベーターなどの代替設備が不十分なこともあり、現実的にはエスカレーターを利用してしまうことがあるからだという。専門家からは、利用者のマナー向上だけでなく、車いすの介助訓練を受けた職員の配置といった防止策を提言する声もあがっている。(益田暢子) エレベーターに乗らず 事故が起きたのは、高松市の家具インテリア店「ニトリゆめタウン高松店」。今月10日午前、市内の男性(81)が妻(79)が乗った車いすを支えながら上りエスカレーター(高さ約5メートル、幅約1メートル)で2階から3階に向かっていたところ、降り口付近でバランスを崩して転倒。後方に立っていた女性が巻き込まれ転落し、全身を強く打ち、まもなく死亡した。妻は肋(ろっ)骨(こつ)を折るなどの重傷、男性も左腕に軽傷を負った。 施設内のエスカ
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