熊本地震の前震から14日で4カ月。発生前から抱えるローンに加え、自宅の再建や店の再開のために新たに借金をする「二重ローン」。その状態を解消するための制度の適用を求め、約340件の申請が熊本県内であり、協議が進んでいる。ただ、一定の基準もあり「ハードルが高い」との声も出ている。 家修復「やっと光」 制度は、全国銀行協会が中心となって4月から運用を開始した「自然災害による被災者の債務整理に関するガイドライン」。被災地で家や車などのローンを返済できない場合、金融機関が同意すれば、最大500万円と災害弔慰金など公的な支援金を手元に残して、ローン残高の支払いを減免される。 熊本銀行が県弁護士会と6月下旬に開いた相談会には、午前中の2時間で16組が訪れた。 熊本市南区に住む会社員の男性(32)は妻(29)と訪れた。4年前に建てた4LDKの2階建ての自宅は、壁に亀裂が入り、石膏(せっこう)ボードが落ちて
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