生活が苦しく孤立しがちなものの、その姿や課題に目が向けられずにきた「非正規シングル中年女性」の現状を、「『見えない』女性たち」として11月7日フォーラム面に掲載したところ、多くの反響がありました。50年後には未婚や夫と離別した高齢女性の半数が貧困に陥るという推計もあります。社会はどんな手を打てばいいのか。寄せられた意見とともに再び考えます。 11月7日の記事には、似た立場の女性たちから、共感や将来への不安の声が寄せられました。 関東地方の30代の女性は「近々私も同じ道をたどるなと感じた」といいます。就職活動の重圧から通院が必要になり「体をかばいながら非正規で働いてきた」そうです。両親が亡くなったら「あまり多くは働けないため、生活保護しか残された道はないだろうと考えてしまいます」。 記事にあった「非正規の女性は短期間で職を転々とし、人間関係が途切れがち」という言葉に共感したというのは埼玉県の
山本:そういう感覚は、世代で共有しているものですか? 木下:そうですね。社会を変えようと思っている同世代は民間企業にも役所にもたくさんいて、集まって飲んだときにそういう話になります。でも自分たちも34歳、つまり30半ばになって、課長職につく人も出てきた。管理される側からする側に回った時に、現行のシステムに組み込まれないためにどうするかというのが、今の関心事です。論理的には正しいことがわかっていても、それが短期的に自分の評価につながらないことはよくありますからね。 山本:上の世代と同じことをしないために、どうすればいいか、と。確かに学校も家庭も職場も、自分に成功したり安定のための知恵を授けてくれないとしたら、誰を頼ったらよいのか分かりませんしね。 木下:そのなかでも、「今いる組織を変えていこう」という人と、「いったんすべてゼロにしてしまえ」という人で意見が分かれます。過激派じゃないですけど、
森田:皆さん、お忙しい中、社人研(国立社会保障・人口問題研究所)にお集まりいただき、ありがとうございます。今回は識者の皆さんと一緒に、人口減少時代の社会保障と地方再生のあり方について考えていきたいと思います。では山本さん、進行をお願いします。 勝った政党が改革を進めるべき 山本:恐縮です。ではまず「民意」を確認するという意味で、少々遡りますが、7月の参議院選挙の振り返りからいきたいと思います。獲得議席は自民党・公明党あわせて70、野党は全体で51、民進党単独では32議席でした。民進党を支持する立場であった労働組合の中央団体「連合」として、神津会長は選挙結果をどう見られましたか? 神津:安倍(晋三)総理を支持しているというよりも、他の選択肢がないから自民党に投票した国民が多かったのだろう、と感じました。このことは、世論調査でも明らかになっています。投票率も54.7%と、依然として史上4番目の
精神保健指定医の資格の不正取得に関わったとして今年10月に厚生労働省からこの資格取り消しを発表された精神科医89人のうち少なくとも3人が、国の判断は違法だとして処分取り消しを求める訴訟を起こしていたことが分かった。うちの1人の裁判の第1回口頭弁論が27日、大阪地裁(山田明裁判長)であり、医師側は「厚労省は非公表の基準で処分し、基準そのものも不合理で、行政手続法に反する」と主張した。 関係者によると、複数の医師が弁護士に対応を依頼しているといい、提訴が広がる可能性がある。
カジノを中心とする統合型リゾート施設(IR)整備推進法が26日、公布、施行された。政府は同日、関係閣僚会議の初会合を開き、厚生労働省内に「依存症対策推進本部」を設置。依存症対策のため専門医療機関の指定を増やし、精神保健福祉センターなど全国67カ所に依存症相談員を配置する。 IR法は、カジノやホテル、大型会議場が一体となった施設の整備を推進する内容。施行後1年以内をめどに犯罪防止策など必要な実施法を策定する。中でも、ギャンブル依存への懸念からカジノ解禁への風当たりが強い。 このため、この日の会議では、まず依存症の実態把握の重要性を確認。厚労省研究班は平成25年度のアンケートによる調査で、依存症が疑われる人が成人人口の4・8%(約536万人)と推定したが、今年度から来年度にかけて面接調査により詳細な実態調査を計画している。 対策では広報啓発の強化のほか、依存症患者をカジノに入場させないための認
女が生活保護費など管理=集団生活の女性死亡-兵庫県警 兵庫県川西市の民家で2013年、集団生活していた肥後恭子さん=当時(25)=が暴行され死亡した事件で、傷害致死容疑で逮捕された4人のうち、無職田口恵子容疑者(32)が生活保護費や同居人の給与などを管理していたことが26日、捜査関係者への取材で分かった。県警は、田口容疑者が暴行を主導した可能性があるとみて調べを進める。 捜査関係者によると、08年ごろ田口容疑者と肥後さんの元夫の弟下地道嗣容疑者(34)が内縁関係になり、下地容疑者と幼なじみだった肥後さんの兄(29)と同居を開始。そこに肥後さんや子供らが次々と加わり、3軒の民家を行き来しながら集団生活を送っていた。 今年7月、同居していた20代女性から「給与のほぼ全額を渡している」と聞いた知人が、県警に「支配されたような生活をしているのではないか」と相談。捜査の結果、田口容疑者らが今回逮
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