高齢者の身体機能の改善など自立支援に人工知能(AI)が活躍しそうだ。介護大手が出資するスタートアップ、シーディーアイ(東京・中央)は11日、愛知県豊橋市と共同で高齢者の介護計画(ケアプラン)作成にAIを活用する大規模な実証実験を実施すると発表した。介護最大手のニチイ学館もNECと同様のAIの研究を進めるなど、介護現場でAIを活用する取り組みが広がっている。シーディーアイにはセントケア・ホールディング
介護や医療関係者が駐車スペースのない訪問先で仕事をする際、近隣住民が無償で駐車場を提供する「ハートフルパーキング」が、愛知県春日井市の中でも特に高齢化が進む高蔵寺ニュータウン(NT)で始まった。全国的にも珍しい取り組みで、5月からはエリアが市内全域に拡大された。 50年前の1968年に入居が始まった高蔵寺NTの高齢化率(昨年10月現在)は市全体(25・1%)を大きく上回る33・4%で、年々上昇している。中でもNTの石尾台、高森台地区は介護や医療の需要が多いものの、住宅地のため有料駐車場は少ない。道路幅が狭く、路上駐車を避けるために駐車スペースの確保が課題だった。 市が着目したのは、仕事などで日中は空いていたり、子どもたちが独立して必要がなくなったりした住宅の駐車スペース、店舗などの駐車場だ。利用しない時間帯に提供してもらう仕組み作りに着手し、提供者と利用者のマッチングのためにインターネット
東京都はICT(情報通信技術)を活用し、認知症の症状を改善する事業を2018年度中に始める。症状を数値やグラフで可視化し、家族や介護職員などで情報を共有するプログラムを外郭団体が開発した。区市町村に補助金を出し、導入する介護事業者を募る。急速に高齢化が進む25年までに、都内全域に取り組みを広げる計画だ。東京都医学総合研究所(東京・世田谷)が認知症ケアに実績のあるスウェーデンを参考にプログラムを
IoTやロボットで高齢者が安心して住める世界を―共創のまち・肝付プロジェクト(鹿児島県):地方発!次世代イノベーション×MONOist転職 「次世代の地域創生」をテーマに、自治体の取り組みや産学連携事例などを紹介する連載の第21回。鹿児島県肝付(きもつき)町で住民を巻き込んで実施されている「共創のまち・肝付プロジェクト」に焦点を当てる。 イノベーションの概要 本土最南端、大隅半島南東部に位置する鹿児島県肝付町は、2005年に内之浦町と高山町が合併して誕生した。町が2015年に公開した「肝付町地域創生戦略」の「現状分析」によると、町の人口は1955年(昭和30年)をピークに減少し、2010年の人口はピーク時の約半数である1万7160人にまで減少している。1985年(昭和60年)時点で高齢社会に、1955年(平成7年)には超高齢社会に突入し、今後も高齢化率が高まると予測されている。 こういった
厚生労働省の全国在宅医療会議は25日に開いた会合で、日本医師会や病院団体、関係学会などが「病院と在宅医療との協働体制の構築」などについて認識を共有し、在宅医療の普及への取り組みを進める方向性を固めた。各団体が取り組みやその成果に関する評価を毎年1回程度、同会議に報告する見通しだ。【松村秀士】 同会議は、在宅医療の提供者と学術関係者らが連携して在宅医療を進めるための認識を共有する目的で2016年7月に設置された。これまでに、在宅医療に関する「医療連携モデル、普及啓発モデルの構築」「在宅医療に関するエビデンスの...
パナソニック子会社で介護事業を手がけるパナソニックエイジフリーは20日、人工知能(AI)を使ってデイサービス利用者宅への送迎を効率的に進める支援システムを、6月に販売すると明らかにした。事業所ごとに利用する高齢者全員の送迎計画を作成し、送迎実績を記録。職員が手作業で行っている仕事を機械化し、人手不足の解消につなげる。 送迎時刻や目的地到着後に乗車や降車にかかる時間など各高齢者の情報、その日に利用する車の台数や座席数を入力すると、AIが自動的に送迎計画を作成。いったん入力すれば翌日以降も情報を継続して使え、変更があるときには修正部分のみ入力する。車に付けたカーナビゲーションと連動し、各高齢者宅の住所も考慮した送迎ルートを運転手に提示する。 送迎時刻の記録によって、デイサービスの開始・終了時刻が管理でき、各高齢者のサービスの利用時間も自動で計算が可能になる。将来的には、こうしたデータを受信でき
都築電気と東京都健康長寿医療センターは、高齢期のフレイルを予防する社会システム(大都市モデル)の開発に乗りだす。同モデルに関するICTシステムの共同研究を開始したことを発表した。 日本では今後、特に首都圏での高齢化が顕著になる。すべての高齢者が個人の努力(自助)のみでフレイル予防に取り組むことには限界があり、個人を地域の力(互助)で支援していく仕組みづくりが必要不可欠になる。しかし、それに向けてICTを活用する取り組みの参考事例や知見は、極めて少ないのが現状だという。 こうした背景の下、都築電気と東京都健康長寿医療センターの共同研究では、フレイルの先送りにつながる社会的仕組みづくり(地域ぐるみによる運動・栄養・社会参加に関する取り組み)を推進することを狙う。運動実践や多様な食品摂取を支援するICTを含めた仕組みを開発し、その有効性を検証する。「健康寿命延伸ソリューション」としてフレイル予防
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