山形県山形市に湯煙を上げる蔵王温泉は、開湯以来1900年ともいわれる日本でも歴史を誇る名湯といわれています。 PH1.25という強酸性の硫黄泉が特徴で、夏には公共大露天風呂が有名ですが、冬の蔵王の名物といえば、そう!「樹氷」です。 「スノ-モンスター」とも呼ばれる樹氷は、アオモリトドマツという木に、雪雲の中の過冷却水滴がくっついて凍りつき、そのすき間に雪が取り込まれて固くなるのを繰り返して成長したものです。 スノ-モンスターは東北・奥羽地方の一部の山でしか見ることのできない、貴重な自然現象の造形美なのです。 毎年、1月から2月の蔵王連峰は吹雪になることが多く、この吹雪がないと樹氷は成長しません。吹雪の日は視界も悪く、2メ-トル先だって見えないほどです。 このスノ-モンスターを写真に収めたいと、写真家は、蔵王ロ-プウェイを乗り継ぎ山頂まで上がります。山頂にはレストハウスがあり、吹雪がやむまで