世論の曲解 なぜ自民党は大敗したのか、菅原琢 この前ちょっと紹介した本だけど、とても面白かったので改めて紹介する。 著者はさまざまな統計データを非常に詳細に分析して、小泉純一郎が惜しまれながらも引退してから、なぜ自民党が負け続けたのかを論じる。 マスコミは「小泉・竹中の構造改革によって格差が広がり、また地方経済が疲弊した結果、国民が反発した」というような小泉・竹中バッシングを、2009年の衆院選で民主党が政権交代を成し遂げるまで執拗に行なったわけだが、著者の分析によると、いかなるデータも自民党の敗因は小泉・竹中路線への反発ではないということ示している。 むしろ逆で、国民は構造改革を支持し続けたのだが、安倍首相になってから急速に既得権益を守る古い自民党に回帰してしまい、これが自民党の敗因だと結論づける。 僕もこれには全く同感で、マスコミの構造改革バッシングには大きな違和感を持っていた。 そん
Togetter - なぜ村上隆がヲタクに叩かれるのか http://togetter.com/li/46166 村上隆がオタク界隈から批判されているそうで、その現象というか、構図が面白い。 オタク界隈から見て村上隆が「ムカつく」のには、主に次の3つの側面があると思う。 1)現代美術の作家が、われわれのオタクネタを「利用」している。「門外漢」「ヨソモノ」がムカつく。 2)それがとんでもない高値で取引されている。「金持ち」「商売」がムカつく。 3)なぜそれに高値がつき、現代美術として評価されるかが理解できない。「わからない」ことがムカつく。 「オタクの世界」と「現代美術の世界」は、それぞれ「ハイコンテクスト」な世界で、詳しい人にしか理解できない。 村上隆はその両方の世界に通じていて、「オタクの世界」の文物を「現代美術の世界」で売る「輸出業者」みたいなところがある。両方の世界に通じているからこ
【RITUEL par Christophe Vasseur(リチュエル パー クリストフ・ヴァスール)】 お寄せいただいた情報である。最近話題の高級フランスパン屋の名前。間違いと言えるような言えないような、私なども常に困る問題をはらんだ店名なのだ。 要するに、問題はparの発音。これは発音記号で記すと[par]となり、最期の文字"r"まで発音するのが正しい。「パー」で終わりではないのだ。ただフランス語の[r]の音は独特で、特に語末にあって読む場合(語末の"r"は読まない単語もある)、日本語のカタカナ表記の「ル」という音には確かに聞こえない。「ハ」のような「フ」のような、息が抜けたような音になる。 さらに、1単語1単語区切って読むのでなければ、ほとんど"r"の音は聞こえないレベルになる。耳だけで聞けば「パー」と表記するのも無理ないとは思う。実際「パー」としか発音しなくても、ちゃんと通じる。
参考リンク:Togetter - 「東浩紀とカンニング問題」 ここでの東浩紀さんと「カンニングをtwitterで無防備に告白した(しかも、教授の名前入りで!)学生」のやりとりを読みながら、僕は考えていたのです。 ああ、twitterって、ネットって怖いなあ、と。 僕が通っていた大学で、以前、集団カンニングが発覚して大騒動になったことがありました。 僕の後輩もその中のひとりに入っており、なんとか退学は免れたものの、「留年+その(カンニングをやった)年の取得単位ゼロ」という処分が下されました。 彼女はいわゆる「天然」な人で、ギラギラと「なんとかして単位をとってやる!」という感じではなく、「遊び呆けているうちに試験勉強が間に合わなくなり、まとまった人数の友達と『じゃあ、カンニングしちゃおうか!』という話になり、映画『ザ・カンニング』まがいの秘密兵器を試験会場に持ち込んだ」らしいのです。 「罪の意
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