言語生活史(48) 方言史(18) 近代語(56) 辞典類(20) 字音資料(69) 国字問題(10) 中国資料(3) 朝鮮資料(1) 編集記録(1) 古代語(13) 論文目録(1) 学史(42) 表記史(13) その他(14) 外国人の日本語など(3) 語釈(2) 和訓栞(177) 音韻史(0) 一般随筆などの中の日本語についての言及(4) 文体(1) 以上は明治以前なり。これより明治以後のことを述べん。明治維新後は、英和辞書の出でし数も少なからず、俗称薩摩辞書が、開成所本の模造、蔵田氏版の『浅解英和辞林』が平文本の剽窃に過ぎざるごとき、粗製本もあり。 (一)『薩摩辞書』 俗称『薩摩辞書』といへる『和訳英辞書』は、薩藩二、三の学生が洋行費を作らんとて、編纂出版せるものにて、その動機は良からざるも廉価に供給して世の英学者に洪益を与へしことは至大なり。その発行始末は『実業百傑伝』高橋新吉の条