モロッコのマラケシュで開かれていた「大西洋マグロ類保存国際委員会(ICCAT)」の年次会合は24日(日本時間25日早朝)、閉幕し、東部大西洋と地中海での09~11年のクロマグロ漁獲枠を現状より約2割削減することを決定した。クロマグロは、トロを多く含む最高級マグロ。水産庁は「マグロ類全体の消費に占める割合や在庫水準から見て国内の供給量や価格に当面、大きな影響はない」としているが、希少生物の国際取引を規制するワシントン条約による保護を求める動きもあり、予断を許さない状況だ。 年次会合の決定は、08年2万8500トン▽09年2万7500トン▽10年2万5500トンとしている現行の漁獲枠を▽09年2万2000トン▽10年1万9950トン▽11年1万8500トンへ減らす内容。このうち、日本への割り当ても、09年1871トン、10年1697トン(11年は未定)とそれぞれ約2割減らす。 また、地中海など