子供たちに宇宙の魅力を伝え、地域活性化にもつなげようと、和歌山県教委と和歌山大学が今月、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の協力で、教師集団「スペースティーチャーズ」(ST)を結成した。宇宙教育推進を提唱するJAXAは全国に先駆けたモデルケースとして注目している。 「宇宙での不思議実験を考えよう」。昨年11月、ST結成を前に和歌山市立新南小学校で、JAXAの宇宙教育研修プログラムを履修した成戸(なると)秀和教諭(33)が6年の理科の授業を担当。その呼びかけに児童の目が輝いた。 この日は宇宙で人や物がどんな動きをするのか、といったことを想像し、国際宇宙ステーション(ISS)に持ち込まれる道具を使った実験を考えた。宮楠瑞季さん(12)は「全力疾走したら変な体勢になって走れないんじゃないかな」と頭をひねった。 STには宇宙飛行士疑似体験などJAXAの教育研修プログラムに参加した成戸教諭ら9人が名を