立命館大学は4月から、自転車で通学している全学生を対象に損害保険の加入を義務化した。2011年6月に学生が滋賀県内で自転車を運転中に死亡事故を起こしたのがきっかけで、文部科学省によると、全校的に保険を義務化するのは聞いたことがないという。自転車が加害者になる事故が社会問題化しており、自転車通学が多い全国の高校、大学にも保険義務化の動きが広がりそうだ。 事故は、同県草津市内の県道交差点で、学生が自転車を運転中に信号無視をし、横断歩道を渡っていた主婦をはねて死亡させたもので、学生は執行猶予付きの有罪判決を言い渡されている。 立命館大は全学生の半数にあたる約1万6000人が自転車通学だ。理工学部など7学部がある「びわこ・くさつキャンパス」(滋賀県草津市)で11年9月から保険加入を義務化し、法学部など6学部の「衣笠キャンパス」(京都市北区)でも4月から実施し、今年の新入生は100%加入したという。