あなたが仮に52歳だとしよう。18歳で1979年に大学に入学したときの学費(初年度納入金)は、国立大学が22万4000円、私立大学の平均が64万8637円だった。ところが現在は国立は81万7800円(うち授業料53万5800円)、私大の平均は文系で約120万円、理系で150万円になっている。 では、34年間で日本は学費の値上げに見合う豊かな国になったのか。世帯年収(中央値)は98年は544万円だったが2009年は438万円にまで減少。全大学生の中での奨学金受給者割合は、98年の23・9%から10年には50・7%にまで上昇した。家計が苦しく大学に行けないという時代が来てしまったのだ。 しかし、ここに切り札がある。初年度納入金が40万8900円(うち授業料26万7900円)という、学費が激安な国立大学があるのだ。その名は「夜間主コース」、いわゆる夜学である。夜学に悪いイメージを持つ親もいるが、