「死んだ方がマシだ」「死んでもいい」「もう死にたい」「死んでしまえ」「死ぬー」etc 自分の伝えたいことを強調するために、こんなセリフを使うことはないだろうか。 「死」と言う言葉を織り交ぜて、感嘆詞として無意識に使っている人は案外多いと思う。 そんな日常に心当たりはない? 私は、この仕事を始めてから「死語」(死という言葉を混ぜた感嘆句)を軽はずみに使わなく、イヤ、使えなくなった。 本当の死が、多くの死があまりに身近になったから。 誰しも本当の死を考えて吐いているセリフではなく、特に深い意味もないのだろうが、私の場合は、本来そう簡単に使えるような言葉ではないことに気づかされている。 以前にも書いたが、この仕事を始めて最初に出会った遺体は、おじいさんの亡骸だった(遺体処置作業)。 まるで生きている人が眠っているだけのような遺体を見つめながら、 「この人、死んでるんだなぁ」 「この人、死んでるん