よく「僕は神奈川(出身の父)と新潟(出身の母)のハーフなんだよね、あはははは」と言う人がいますが、その言い方で言えば、私は愛媛と横浜のハーフだ。 とくに父の故郷、愛媛には複雑な感情がある。実際には住んだことがないのだけれども、父が家の中で方言を時々喋ってたし(「~じゃけんのう」「けったくそ悪い」とか)、冬場には段ボールで送られてきたミカンが「これ普通じゃないよねえ」っていうくらい、異常な量あったし(一日アベレージ2ダース以上食べてた、食べ過ぎて足の裏が黄色くなった)。 精神的に近いような、でも遠い、微妙な距離感の場所なのです。 おじいちゃんもおばあちゃんも父も、もう死んじゃっていないので、もうほとんど行く機会がない。でも、小さい頃の正月や夏休みは、遊びに行った。山と田んぼの中の家で、もちつきしたり、スイカとったり、近所の池で魚釣ったり。 しかし悲しいことに、いちばん覚えてるのが「食事が、つ