経営者だって、トップだって、リーダーだって、人間なのだから、ビジネスに おける「理」と「情」の間に悩むのは当たり前なのだと思います。 私がここでいう「理」というのは、例えば、利益を上げるなら社員の人件費は 低い方が良い、今の時代の自社の生産性に合わなくなった社員はドライに降格 したり、切った方が良いといった論理的な発想です。 反対に「情」というのは、共に働いてくれている社員の条件や年収は少しでも よくしてあげたい、今は生産性がなくとも長年一緒に働いてくれて貢献して くれた古株の人達の気持ちや生活を考えると、人として、そんな無下なこと はしたくない、というような感情です。 業績がいい時はいいのですが、会社の歴史が長くなったり、成長してステージが 変わっていく時、時代に応じて業種・業態を変化させていく時や、あるいは、 業績が苦しくなって、どうにもならなくなってきた時に、多かれ少なかれ、 判断を