モンゴルでは、「ゲル」と呼ばれる移動式住居に暮らす遊牧民が国民の約3割を占め、馬、羊、ヤギ、牛、ラクダといった家畜を遊牧しながらの伝統的な生活が営まれています。一方、最近では、多くの遊牧民の家庭に太陽光パネルが設置され、ハイブリッド自動車が人気を集めています。 伝統と先端技術が交じり合う現代モンゴルにおいて、今、自動車バッテリーのリサイクル制度の構築を目指して、日本の企業、大学、JICAがそれぞれの立場で協力を開始しています。モンゴルで新たに始まったユニークな取り組みを紹介します。 1.日本企業や大学と連携して、モンゴル政府の取り組みを後押し モンゴルでは、経済成長に伴って近年急速に自動車が増加しています。一方、国内では自動車を生産していないため、その殆どは海外から輸入された中古車です。街では、日本語や韓国語表記の残る古いトラックやバスなどもよく見かけます。 また、近年、モンゴル政府が燃費