大相撲夏場所(8日初日・両国国技館)に新関脇として臨む琴勇輝が4日、立ち合い直前に「ホウッ」と声を出す独特の動作を同場所からやめると明言した。 日本相撲協会審判部からの注意を受けてのもの。気合を入れるために三段目時代から続けてきた一連の動きはファンに定着していた。 4月26日の力士会には、土俵上の所作の乱れに対して注意喚起するために審判部幹部が同席。琴勇輝は幹部の1人から「土俵上で雄たけびを上げるとは昔なら考えられない。目に余る」と指摘され、封印を決断した。 先場所は激しい突き、押しで12勝して初の殊勲賞に輝き、人気上昇中の琴勇輝。千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋での朝稽古後、「言われたことを受け止める姿勢が大事。お客さんには『ホウッ』に注目するのではなく、きっぷのいい相撲を見てもらいたい」と述べた。