「影」と共に生きよ=アンデルセン文学賞の村上春樹氏-デンマークで授賞式 30日、デンマーク南部オーデンセで、「ハンス・クリスチャン・アンデルセン文学賞」を受賞した村上春樹氏(中央)=主催者提供 【オーデンセ(デンマーク南部)時事】2016年の「ハンス・クリスチャン・アンデルセン文学賞」の授賞式が30日、童話作家アンデルセンの生誕地であるデンマーク南部オーデンセで開かれ、受賞者の村上春樹氏が出席してスピーチを行った。この中で村上氏は、現代社会において「光」だけでなく「影」と共に生きることの必要性を強調した。 〔写真特集〕作家 村上春樹氏 市庁舎での授賞式では、デンマークのフレデリック皇太子の妻メアリー妃が村上氏に賞を授与。副賞として50万デンマーク・クローネ(約770万円)と、同国の著名彫刻家による「みにくいアヒルの子」像が贈られた。 村上氏はスピーチで、アンデルセンの異色作「影」を取り