文庫化につき感想を上に上げてみます。 文庫は上下巻。 多分、私の人生史上最高に疲れた本、ある意味最強に印象に残ってる本です。 読んでこんなに気分が悪くなったのははじめてかもしれない。 分厚い本だから一気にとはいかないのだけど、 とりつかれるように読んでしまった。 これは現実にあった事件をモチーフに描かれている。 東京電力のエリートOLが、夜は娼婦をしていて、 殺されてしまう事件があった。その事件は数々の作家、ルポライターたちを 刺激し、彼らは事件を解き明かすべく自らのペンを取った。 「東電OL殺人事件」としてまとめられた佐野眞一のルポは、 容疑者側、被害者側から事件を見ていく渾身のルポだった。 私はこれを読んで事件にひきつけられる自分を感じた。 東京電力の総合職OLが、どうして、夜は売春をしなければならなかったのか? そこまで彼女を追い詰めたものは何か? それが、そのルポだけでは、私には感
高校の恒例行事、24時間の歩行祭。最後の高校3年生の歩行祭で、 歩いて歩いて、そして何かが動いていく。 貴子と融、わだかまっている二人の歴史が今動き出し、そして始まる。 あまりにも有名すぎる、第二回本屋大賞受賞作。 読書というのは、歩行祭に似ている。 楽しみにして準備して、例えば図書館で予約したり文庫を買ったり、 そんなことをして、読む場所を整えて時間を作って読みはじめて、 そして一瞬、現実を忘れてその世界に没頭する。 そして読み終わって顔を上げて、また現実に戻る。 その一瞬、その本を最初に読んだ、そのときの感動は、二度と訪れない。 何度読み返しても、最初の感動を追体験できることはない。 一瞬の出会い、だからこそ貴重で大事な、彼らとすごした時間たち。 おおげさかな。私はいつもそんな気持ちで、本を読んでいる気がする。 何が残念って、この本を読み終わってしまったことが、だ。 もうあの、楽しみに
知的複眼思考法―誰でも持っている創造力のスイッチ スポンサード リンク ・知的複眼思考法―誰でも持っている創造力のスイッチ 「 1 複眼思考とは、ありきたりの常識や紋切り型の考え方にとらわれずに、ものごとを考えていく方法のこと。 2 常識にとらわれないためには、何よりも、ステレオタイプから抜け出して、それを相対化する視点を持つことが重要。 3 知識も大切だが、「正解」がどこかにあるという発想からは複眼思考は生まれない。」 全国3万人の大学生が選んだ「ベストティーチャー」が語る多角的な視野の持ち方、考え方論。創造的読書法、考えるための作文技法、問いの立て方・質問の仕方、関係論的なものの見方など、学生だけでなく社会人にとっても大切な「自分の頭で考える」方法論をわかりやすく説く。 私の場合、調子よくしゃべっているうちに自論に惚れこんで、大局を忘れてしまうことがあるなあと思う。今日もあった。私は午
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