どんどん便利になるインターネットの世界。 しかし、その一方でネット上での犯罪は、日に日に悪質化しています。 こうしたサイバー犯罪に巻き込まれるのは、私たち個人だけでなく、企業や役所のシステムも同じ。 いつ攻撃されるかわからない脅威のなか、“正義のハッカー”と呼ばれる人たちの活躍に注目が集まっています。 年間およそ1,300万人の観光客が訪れる奈良市。 市の観光協会が紹介する行事も140にのぼり、パンフレットやポスターなどの印刷物以外に、いまやホームページは欠かせない存在です。 しかし今年9月、そのホームページが、何者かに乗っ取られる事態に陥りました。 「こういう画像に差し替えられてました。中国語のようですね。私も中国語はよくわかりませんが、例の領土問題について記載があると聞いています」 毎年9月に開かれる、「采女(うめね)祭」の写真が、「魚釣島は中国のもの」という中国語のメッセージに塗り替