孫正義さんは、言わずと知れたソフトバンクの総帥です。彼は今回、突如としてアメリカの次期大統領トランプ氏と会談、共同会見にて「アメリカに500億ドル(5兆7000億円)以上投資し、5万人の雇用を創出する」と発表し、日米両方の世論を驚かせました。 ソフトバンクは、米国内で携帯電話4位のスプリントを傘下に持つ、世界屈指のテレコム企業です。2014年には米Tモバイルとの合併で合意していましたが、米規制当局の反対で実現しませんでした。しかし、トランプ氏は規制緩和を公約としてぶち上げていますから、この大型合弁が実現する可能性も少なくありません。 また孫氏、今年の夏にはARMを3.3 兆円で買収したばかりです。孫氏というのはまったく度胸があるというか、博打に強いというか……。かつてYahoo BB!で低価格ADSLサービスを提供したときもそうでしたが、タイミングを掴んで事業を拡大するのが、本当に天才的に