「小さい頃から自分の名前や、父の娘ということでからかわれ、辛い思いをしてきました。そして、高校生のときに、自分が中絶をされそうになった事実を知って、『死んだほうがいいのかな』と思い悩みました。 父は早稲田出身ということもあり、ミュージシャンとしては良識があり、良い人というイメージがあるかもしれません。しかし本当はそうでないことを知ってもらいたくて、打ち明けることにしました」 そう語るのは、中野亜希さん(33・仮名)。父親はミュージシャンのサンプラザ中野くん(59・以下、中野)である。 父は土下座して「堕ろしてください。お願いします」 中野は早稲田大学在学中の1984年にバンド「爆風スランプ」のボーカルとしてデビュー。スキンヘッドにサングラスのインパクトのあるキャラクターで人気を博し、88年には自ら作詞した『Runner』が大ヒット。同年の紅白歌合戦にも出場した。 99年のバンド活動休止後は