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ジェイン・ジェイコブズ 書籍の検索結果1 - 6 件 / 6件

  • ジョセフ・ヒース「一分でわかる保守派の反理性主義の歴史」(2015年4月)

    Joseph Heath, “A one-minute history of conservative anti-rationalism” (In Due Course, April, 2015) 〔訳注:本稿では、理性および理由という意味を強調するために原文における「rationalism」という言葉を、邦訳『 啓蒙思想2.0―政治・経済・生活を正気に戻すために』栗原百代訳, NTT出版, 2014年で使われている「合理主義」ではなく、「理性主義」と訳出しています。〕 左派の反理性主義はこれまでずっと害悪を撒き散らしてきたが、同時に左派が反理性主義でいるのは自分自身を破滅に至らしめる行為であると指摘しておきたい。というのも、左派というのはどんな形であれ常に進歩というアイディアにコミットしており、進歩とは理性の働きに依拠するものだからだ。我々の社会の中のおける社会的・経済的問題のほとんどは

      ジョセフ・ヒース「一分でわかる保守派の反理性主義の歴史」(2015年4月)
    • 【書評】二枚腰の道徳論──ベンジャミン・クリッツァー『21世紀の道徳』評|平尾昌宏

      ベンジャミン・クリッツァーさん初の著書『21世紀の道徳 学問、功利主義、ジェンダー、幸福を考える』(2021年、晶文社)。刊行間もなく増刷。まずはめでたい。面白い本だから、当然と言えば当然。私も夢中で読んだ(途中までは)。 しかし、実を言えばこれは、かなり論評しにくい本だ。 第1章。リベラルは人間、人権を大事にするあまり、人間が動物と地続きだという進化の事実に目をつぶり、科学を無視しているのではないか、との苦言から入る。我々も、「そうそう、リベラルにはそういうところあるよね」と思う。だから、もっと生物学や心理学といった科学が見出した事実を押さえて、フラットに考えよう、事実を無視して理想を繰り広げても妄想にしかならない、というのがクリッツァーさんの、そして本書を貫く基本的なスタンスである。 道徳を論じる主要な学問は倫理学。その倫理学では伝統的に、価値規範と事実を峻別する傾向が強かった(その例

        【書評】二枚腰の道徳論──ベンジャミン・クリッツァー『21世紀の道徳』評|平尾昌宏
      • 邦訳の刊行が期待される洋書を紹介しまくることにする(2022年版) - YAMDAS現更新履歴

        私的ゴールデンウィーク恒例企画である「邦訳の刊行が期待される洋書を紹介しまくることにする」を今年もやらせてもらう(過去回は「洋書紹介特集」カテゴリから辿れます)。 その前に、今年までは、拙著『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』の宣伝を最初にさせてください。 もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来【電子書籍】yomoyomo 達人出版会 発行日: 2017-12-25 対応フォーマット: PDF, EPUB, ZIP 詳細を見る さて、今回はぴったり全30冊の洋書リストとなった。毎年書いていることの繰り返しだが、洋書を紹介してもアフィリエイト収入にはまったくつながらない。それでも、誰かの何かしらの参考になればと思う。 あとここ数年、Amazon リンクの書影画像が一部表示されない現象に悩まされている。昨年は紙の本だけリンクしていたが、

          邦訳の刊行が期待される洋書を紹介しまくることにする(2022年版) - YAMDAS現更新履歴
        • クリストファー・アレグザンダーと知の水脈の継承

          クリストファー・アレグザンダーと知の水脈の継承 2022.11.15 Updated by yomoyomo on November 15, 2022, 09:31 am JST この10年ほど、だんだんに同年輩の人たちの死を意識するようになっている。私たちの世代は去ろうとしていて、誰かが亡くなるたびに、まるで剥離(はくり)のように、自分自身の一部を引き裂かれるように感じる。私たちがこの世を去れば、私たちのような人間は誰もいなくなるのだが、そもそもほかの人と同じような人間などいないのだ。人が死んだとき、誰もその人に取って代わることはできない。(オリヴァー・サックス) 世間は新しいものを価値として要求する。百番指したという大山、升田戦が棋技としていかに至宝のごとき内容を持つものであっても、その人としての限界を越えることは出来ない。そこで世間はちがった“人”を要求し、その限界を破ろうとする。こ

            クリストファー・アレグザンダーと知の水脈の継承
          • コロナ時代の都市と都市文化 - シートン俗物記

            先日、興味深いコメントを頂いておりました。気づくのが遅れて申し訳ありません。 パンデミックと都市の関係に関しては到底私の手に余る問題ですし、それほど学ぶ間もありませんが、私見について述べるということでご了解ください。 まず、各地における感染状況は都市がコンパクトかどうか、はあまり関係がないようです。 アメリカに関してですが、初期はニューヨーク周辺の感染状況は酷いものでしたが、現在は到底コンパクトとは言い難い、カリフォルニア州やテキサス州でも爆発的な感染状況にあります。 感染者全米最多のカリフォルニアで、デジタル化・リモートワークが進展(米国) 米国カリフォルニア州の新型コロナウイルスの累計感染者数は、8月下旬時点で66万人に上る。全米の州で最多だ。経済活動の制限が続き、企業は厳しいビジネス環境下に置かれている。 https://www.jetro.go.jp/biz/areareports

              コロナ時代の都市と都市文化 - シートン俗物記
            • 犯罪機会論 - Wikipedia

              犯罪機会論(はんざいきかいろん、英: Crime Opportunity Theory)とは、犯罪の機会を与えないことによって犯罪を未然に防止しようとする立場である[1]。犯罪者の人格や境遇に犯罪の原因を求め、それを取り除くことによって犯罪を防止しようとする犯罪原因論(英: Crime Causation Theory)と、犯罪学の車の両輪を構成する。 なお、日本では、環境犯罪学と呼ばれることも多いが、ブランティンガム夫妻の書籍『環境犯罪学』を意味することを回避するため、また実際に犯罪機会論は、上記書籍よりも広い範囲を射程に入れているので、現在では、環境犯罪学と呼ぶ研究者は多くはなく、環境犯罪学は、犯罪機会論の一部と位置づけられている[2][3]。また、日本では、環境犯罪と言えば、公害や不法投棄などを指すのが一般的なので(例えば、「環境犯罪」警視庁サイト)、環境犯罪学という用法は誤解を生み

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