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ボフミル・フラバルの検索結果1 - 5 件 / 5件

  • 世界文学を100ヶ国分読んでみた【全100冊紹介】 - ゴミ本なんてない

    元々読書好きを自称してはいたものの、なんだかんだいって結局読んでいるのは欧米や日本人作家の作品ばかり…。そんな折にこの、世界各国の代表的な小説を一年で196冊読んだ方の記事が目に飛び込んできて、早速自分もやってみようと決意したのが2016年初頭。それからちょこちょこ特定の国の本を探しては、読み進める事丸三年!ようやく100冊読み終える事ができました。まさかここまで時間がかかるとは思っていなかったものの、海外文学の造詣を深めるとびきり良い機会になりました。ひとところに居ながらにして、ここまで自分の世界が拡がるとは思わなかったなぁ。 読んだ世界の小説100冊 今回の試みでは、各国に所縁のある作家の作品を読み、あらすじと感想を地域順に並べています。そのため、舞台が必ずしもその国に設定されているとは限りません(例えば、ポーランド出身の記者が描いたアフリカのルポ作品は「ポーランド」に分類)。この方が

      世界文学を100ヶ国分読んでみた【全100冊紹介】 - ゴミ本なんてない
    • レイ・ブラッドベリ『華氏451度』を物語を創る側から分析する―――第3回物語の探求読書会レポート

      小説、漫画、映画、舞台、ゲームなどジャンルの垣根を越えて、「物語」について考えるオンライン読書会。 今回は、SFの古典レイ・ブラッドベリの傑作を俎上に、脚本家タケハルさん、文学系Youtuberスケザネさん、そして私ことDainでとことん語り合った。 書物を焼く意味とは? 本を殺す洗練されたやり方や、焚書に抗う究極の対策を始め、ブラッドベリの創作技法など、盛りだくさんでお届けする。 以下、ブラッドベリ『華氏451度』の内容に触れており、ネタバレをしています。 <目次> 本を焼く者は、やがて人を焼くようになる 華氏451の根源「多様性を殺していく」 時代を超える本の条件:a passionate few 本の殺し方 本はカジュアルに焼かれてきた イマジネーションを喚起させるSF作家 焚書への究極の対抗策:暗記 他の芸術と比較した文学の強みとは 思想小説とサスペンス性 この世ならざる世界にいか

        レイ・ブラッドベリ『華氏451度』を物語を創る側から分析する―――第3回物語の探求読書会レポート
      • 2023年に読んだ本と今年の仕事 - Close To The Wall

        今年読んだ本の10選とかそういうの。 ミハイル・ブルガーコフ『巨匠とマルガリータ』郁朋社 山野浩一『花と機械とゲシタルト』小鳥遊書房 石川博品『冬にそむく』ガガガ文庫 黒川創『世界を文学でどう描けるか』図書出版みぎわ 八杉将司『LOG-WORLD ログワールド』SFユースティティア 室井光広『おどるでく 猫又伝奇集』中公文庫 市川沙央『ハンチバック』文學界 高原英理『祝福』河出書房新社 ボフミル・フラバル『十一月の嵐』松籟社 佐藤哲也『シンドローム』キノブックス文庫 仕事 ミハイル・ブルガーコフ『巨匠とマルガリータ』郁朋社 巨匠とマルガリータ 作者:ミハイル・アファナーシエヴィチ ブルガーコフ郁朋社Amazonウクライナ、キエフ出身の作家による1940年頃に書かれ死後20年以上経つまで発表されなかった大作。モスクワを混乱に陥れる黒魔術師の一味やキリストをめぐる発表を禁じられた作中作を用いて

          2023年に読んだ本と今年の仕事 - Close To The Wall
        • 世界文学100冊読んでみたうえで考えたこと - ゴミ本なんてない

          こちらの記事を公開して約二週間、ようやく色々と落ち着いてきたので、これを機に記事を書くに当たって考えたことや気付いたことなどをまとめてみようと思います。ただの雑感。 世界文学は欧米だけじゃない まず記事を書くに当たって一番気を付けていたことが、なるべくちゃんとヨーロッパ大陸以外の作品を選書することでした。この点は結構皆さんにも気付いていただけたようで嬉しい。というのも、特に昔の世界文学全集などを手に取ってみると、大体が欧米圏の作品のみ、良くてもロシア文学とラテンアメリカ文学が数作品取り上げられているだけ。最近の全集では申し訳程度にアフリカの作品として一、二作挙げられることも増えたものの、著者のメンツは大体決まっていて、チヌア・アチェベ(『崩れゆく絆』)、エイモス・チュツオーラ(『やし酒飲み』『薬草まじない』)、J・M・クッツェー(『恥辱』『鉄の時代』)の三人の内の誰か、ということが未だに多

            世界文学100冊読んでみたうえで考えたこと - ゴミ本なんてない
          • 激動の時代を駆け抜けた男の数奇な運命 |

            チェコか。ドイツによって 解体させられたんだよな。 緊張感ただよう時代で何を感じながら 生きていたんだろうな。 『わたしは英国王に給仕した』ボフミル フラバル (著) 河出文庫あらすじ百万長者になることを夢見て、ホテル「黄金のプラハ」で給仕見習いとして働くチェコ人の若者。 だんだんと出世しながら、高級ホテルを転々とし、戦時中はナチスの施設で給仕を務め、やがて念願の巨万の富を手にするのだが。 周囲にこづかれ、お客が去った後の金品をためこみ、はじめての女を買う。 やがて青年は客が忘れていったネクタイを身につけ、金持ちの気分を味わい、本当に金持ちになりたいと切に願います。 そんな彼を教育してくれたのは「わたしは英国王に給仕した」が口ぐせの給仕長。 食の好み、体調、出身国など、お客のあらゆる情報を見抜く観察眼を仕込まれます。 そうして身につけた力でのしあがり、自分のホテルを持つまでになるのですが。

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