今季限りでの現役引退を発表した阪神のランディ・メッセンジャー投手(38)が18日、兵庫・西宮市内のホテルで引退会見を開いた。13日の引退表明後、公の場で口を開くのはこの日が初。ユニホーム姿で登場した右腕は、外国人選手としては異例の引退会見で、涙ながらにファンに向けた感謝の言葉で激闘を振り返った。 【写真】メッセが見せたパパの顔 恥ずかしがり屋?の家族と一緒に 10年間、守り抜いた甲子園のマウンドは、どんな場所だったのか。終始、笑顔で会見を始めたメッセンジャーだったが、10年の軌跡を問われた助っ人は、言葉に詰まって下を向いた。両目から頬を伝う涙。ハンカチで拭うと、震える声で口を開いた。 「本当に大きな意味を持った場所だった」 決断は電撃だった。今季、中盤以降は不振に陥り、7月10日・巨人戦は2回4失点でKO。翌日に出場選手登録を抹消された。右肩の治療のため、シーズン中ながらも米国へ一時帰国。