市バスと市営地下鉄を運行する名古屋市交通局は十二日、市営交通百周年記念式典を千種区の市中小企業振興会館(吹上ホール)で開いた。新たに作った交通局のロゴマークや制服を発表したほか、併催のイベントでは子どもたちが仕事を体験し、車両部品などのグッズを販売。歴史を振り返りながら次の百年に向けて出発した。 式典には交通局や関係交通機関などから八十人が出席。新ロゴは市立大大学院芸術工学研究科の森旬子教授が手がけ、三つの「人」の字を組み合わせて「交」を表し、人が支える交通システムと人のつながりで形づくられる街を表現した。二十八年ぶりに一新した制服は青を基調とし、動きやすさや環境への配慮を重視した。 小林史郎交通局長はあいさつで「百年を支えてきたのは日々乗車していただく市民や利用者の皆さま。市民の暮らしと町の活動を支え、これからの百年も力強く走り続けていく」と誓い、「出発進行」の掛け声で式典を締めくくった