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南方熊楠 子孫の検索結果1 - 6 件 / 6件

  • 民俗学っぽいマンガとは何か ——民俗学者が出てくるマンガまとめ - 猫は太陽の夢を見るか:番外地

    しかし、世間では「妖怪は民俗学が扱うものだ」と考えるのがどうも一般的な捉え方のようです。翻って、「民俗学は妖怪を研究する学問だ」と考えている人までいるようです。 これは、明らかな誤解というよりありません。 (京極夏彦『文庫版 妖怪の理 妖怪の檻』角川文庫、角川書店、2011年、32頁) 「独断と偏見で選ぶ〝民俗学っぽいマンガ〟」を選ぶために このように思ったことはないだろうか。 「ホラーとかオカルト系のマンガって、たいてい民俗学者っぽいキャラが出てくるよね」 わかる。 でもじゃあ、実際、民俗学者が出てくるマンガってどんなものがあって、それってどれくらいあるのだろうか? そもそも、ホラーとかオカルトとか伝奇とか妖怪とかのマンガには、どうしてよく民俗学者が出てくるのだろうか? しかし、その問いに答えることは、実は容易ではない。 なぜか。 たとえば、考古学には、櫻井準也『考古学とポピュラー・カル

      民俗学っぽいマンガとは何か ——民俗学者が出てくるマンガまとめ - 猫は太陽の夢を見るか:番外地
    • 廃仏毀釈について - 内田樹の研究室

      昨日の寺子屋ゼミで「廃仏毀釈」についての発表があった。いくつかコメントをしたので、備忘のためにここに書き留めておく。 神仏分離・廃仏毀釈というのは不可解な歴史的事件である。すごく変な話なのである。歴史の教科書では「合理的な説明」がよくなされているが(水戸学が流行していた。明治政府が欧米列強に伍するためにキリスト教に対抗して国家神道を体系化するために行った。江戸時代の寺檀制度に増長した僧侶の堕落のせいで民心の仏教から離反していた・・・などなど)、どうも腑に落ちない。 神仏習合というのはそれ以前にすでに1300年の伝統のあるほとんど土着した日本の宗教的伝統である。それを明治政府の発令した一篇の政令によって人々が軽々と捨てられたということがまず「変」である。この人たちにとって、千年を超える宗教的伝統というのはそんなに軽いものだったのか? 神仏分離令の発令は慶應四年(1868年)である。「五畿七道

      • 書評 「進化が同性愛を用意した」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

        進化が同性愛を用意した: ジェンダーの生物学 作者:坂口 菊恵創元社Amazon 本書は進化心理学者坂口菊恵による同性愛を扱った一冊.坂口は進化心理学的に性淘汰産物としてのヒトの行動性差,個人差について探究し,その後その至近要因にも踏み込んで内分泌行動の研究も行ってきた研究者だ.単著としてはナンパや痴漢のされやすさの個人差に関する「ナンパを科学する」に続く2冊目ということになる. 本書は同性愛を科学的に考察するものだが,まず同性愛行動そのものが複雑で多層的な側面を持つこと,またラディカルなフェミニズムや社会正義運動の吹き荒れる昨今,同性愛はなかなか社会的に微妙なテーマとなっていること,さらに(環境要因として)同性愛の社会史や文化史まで視野に入れていることから,かなり複雑で込み入った構成となっている. Part 1 同性愛でいっぱいの地球 第1章では動物界に同性愛行動がありふれていることが強

          書評 「進化が同性愛を用意した」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
        • 廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)と日本民衆の精神的付和雷同性 - 虚虚実実――ウルトラバイバル

          廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)と日本民衆の精神的付和雷同性 この廃仏毀釈という言葉を広辞苑6版から引いてくると はいぶつ‐きしゃく【廃仏毀釈・排仏棄釈】 (「毀釈」は、釈迦の教えをすてる意)明治初年の仏教排撃運動。1868年(慶応4)の神仏分離令などの神道国教化政策の下で、神道家などを中心に各地で寺院・仏像・仏具・仏典の破壊や僧侶の還俗強制などがおきた。 もとはと言えば、大陸の進んだ文化の象徴である仏教を導入するに当たり、「本地垂迹説:ほんちすいじゃくせつ」という理論を生み出し、仏教の神々が日本でその姿を現したのである、と日本古来の神々と一対一対応を必要とするほど仏教を好んでいたわけです。その流れの単純な帰結として「神仏習合」という仏教と神道が結びついた宗教施設が日本中に存在していたのです。 ここに、明治新政府は、「神道を振興させるため、仏教と切り離す」というだけの方針だったようですが、民衆

            廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)と日本民衆の精神的付和雷同性 - 虚虚実実――ウルトラバイバル
          • 初の短篇集とか創元日本SF叢書とか、最近読んでた日本SF - Close To The Wall

            大森望編『ベストSF2020』 宮内悠介『超動く家にて』 宮内悠介『カブールの園』 円城塔『シャッフル航法』 柴田勝家『アメリカン・ブッダ』 柞刈湯葉『人間たちの話』 宮澤伊織『裏世界ピクニック5』 宮澤伊織『裏世界ピクニック6』 藤井太洋『公正的戦闘規範』 高島雄哉『ランドスケープと夏の定理』 門田充宏『記憶翻訳者 いつか光になる』 門田充宏『記憶翻訳者 みなもとに還る』 松崎有里『イヴの末裔たちの明日』 久永実木彦『七十四秒の旋律と孤独』 石黒達昌『冬至草』 最近読んでた日本SF。溜めてたなかでも最近の作家多め。創元日本SF叢書はある程度フォローしておこうと思って読んだので、ここでデビューした作家の一作目はひとまず全部読んだかな。この記事を上げてすぐ新しいのが出るけれども。創元SF短編賞受賞作は年刊傑作選に載るのでそれを手始めに単行本を読んでいると、ハヤカワからデビューした作家は全然読

              初の短篇集とか創元日本SF叢書とか、最近読んでた日本SF - Close To The Wall
            • 脳を持たない粘菌が集団行動する秘密|Macro Scope|リクルートワークス研究所

              生物物理学者 澤井 哲氏 Sawai Satoshi 早稲田大学理工学部応用物理学科卒業、同大学院修士課程修了、東北大学大学院博士課程修了。博士(情報科学)。プリンストン大学分子生物学部博士研究員、科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業・総括実施型研究(ERATO)複雑系生命プロジェクトグループリーダー、東京大学大学院総合文化研究科准教授などを経て、2018年より東京大学大学院総合文化研究科教授。2012年文部科学大臣表彰若手科学者賞受賞。 粘菌という、その名に「菌」とつきながらも菌類ではない不思議な生き物がいる。脳を持たない単細胞生物であるにもかかわらず、環境に応じて集合体になったり、役割分担したりするその動きを組織の集団行動になぞらえる人事の人々もいる。そんな粘菌を見つめ、研究し続ける澤井哲氏に、粘菌とはどのような生物なのか、なぜ集団行動を取れるのかを聞いた。 ― まず、粘

                脳を持たない粘菌が集団行動する秘密|Macro Scope|リクルートワークス研究所
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