「森伊蔵18年 熟成原酒」(40万円)、「十四代 龍泉 720ml」(25万円)、「イチローズモルト カードシリーズ ジョーカーカラー」(22万円)、「山崎18年 シングルモルト」(5万5000円)――これらは、いずれも酒の買い取り価格だ(2019年6月13日時点)。ブランド品やチケットの買い取り・販売を手掛ける大黒屋(東京都千代田区)では、2012年頃から酒の売買を開始している。取扱量は右肩上がりで増え続け、「(サービス開始当初から)数十倍に増えているのは間違いない」(担当者)という。なぜ、ここまで酒の売買が活発になったのだろうか。 「お酒が売れる」という認知が広がった 大黒屋が酒の売買を開始するようになったのは、経営トップの発案だという。いろいろな商材の買い取りを模索する中で、酒に目を付けた。やがて、競合他社も酒の買い取りをするようになると、「酒が売れる」という認知がお客に広がった。そ