無観客で行われた『紅白歌合戦』(NHK)を筆頭に、大なり小なりコロナ禍の影響を受けた年末年始のテレビ番組。お笑い・バラエティ番組にフォーカスしてそれを振り返りつつ、2021年を展望する。 ■コロナ禍での生放送、逆境を笑いに変える芸人たちの逞しさ まずは垣間見えたコロナ禍の影響を振り返りたい。 『ガキの使い!大晦日年越しSP 絶対に笑ってはいけない大貧民GoToラスベガス』(日本テレビ)は、菅野美穂、松平健、新しい地図の面々など例年通り豪華なゲスト陣を迎えて行われた。しかし、その一方で、「名場面クイズ」という形で過去の名場面に時間を割くなど、大規模・大人数・長時間の撮影が困難だったのではないかとうかがわせる構成もあった。 また、『爆笑ヒットパレード』(フジテレビ)では、ロッチや東京03のコントが完全に終わっていないにもかかわらずCMに行ってしまったり、『東西笑いの殿堂』(NHK)では効果音が