みなさん「フェーズフリー」ということばをご存じでしょうか。 普段使っている物やサービスを災害のときにも役立つようにしようという、防災の新しい考え方です。普段使いの延長が防災につながるという意味で「備えない防災」とも呼ばれるこの取り組みについてお伝えします。 フェーズフリーの「フェーズ」とは「局面」とか「段階」という意味です。 ふだんの社会の局面と災害時の局面は大きく異なりますが、フェーズの境を取り払ってどちらでも活用できる物やサービス、仕組みを考えようというのが「フェーズフリー」です。東日本大震災のあと提唱されはじめて、さまざまな分野に広がり始めています。 【フェーズフリー商品の例】 どのようなものがあるのでしょうか? フェーズフリーを提唱し普及を進めている一般社団法人「フェーズフリー協会」が80ほどの商品やサービスを認証しています。 ▼シンプルなものとしては、まず計量カップになる紙コップ