東京五輪は7月23日の開会式まで6ヶ月を切りました。新型コロナの感染拡大が終息しない状態で開催できるのかも不透明ですが、現状、国際オリンピック委員会(IOC)も、日本の組織委員会も、コロナ禍のもとでも開催するする予定のようなので、それを前提に物事を考えていく必要があります。 この大規模な催しを支えるのは8万人いるとされる「大会ボランティア」の方々です。大会ボランティアを新型コロナウイルスの感染から守ることは、大会を科学的に安全に行うためには必須の条件といえます。 大会ボランティアはステークホルダーではない? 2021年2月3日、組織委員会とIOCはステークホルダー(利害関係者)向けの「プレイブック(ルールブック)」を発表しました。これは、コロナ禍の下で、関係者が安全・安心にオリンピックに参加するためのルールを記したもので、渡航前の事項、渡航中の事項、日本でいえば「三密防止」に該当するような