菅田将暉は、音楽を必要としていた。 俳優業のサイドプロジェクト的な歌手活動ではなく、むしろ、もっと泥臭く、もっと率直に、音楽と向き合っていた。音楽性とかスタイルではなく、より本質的な意味で菅田将暉はパンクロッカーだ。鳴らしている音の根本の部分に衝動と反骨精神が根付いている。筆者が彼のライブを初めて観たときの正直な感想がそれだったのだが、2ndアルバム『LOVE』では、そのことがより明確に形になっている。 アルバムには米津玄師が作詞・作曲・プロデュースを手がけた“まちがいさがし”を筆頭に、石崎ひゅーい、秋田ひろむ(amazarashi)、あいみょん、柴田隆浩(忘れらんねえよ)、志磨遼平(ドレスコーズ)といった菅田自身が敬愛するアーティストたちが参加。菅田自身が作詞作曲を手がけた楽曲も含む計11曲が収録されている。 以下のインタビューで、菅田は「一緒に闘おうとしてくれる同志のような人に出会えた