復元された御殿場馬車鉄道の客車に乗る子どもたち=静岡県御殿場市山之尻で2021年12月12日、長沢英次撮影 明治後期から昭和初期まで静岡県御殿場市などで運行された御殿場馬車鉄道の客車が復元された。2022年の夏ごろ、実際に馬が引いて走る様子を再現する予定だ。 有志でつくる御殿場馬車鉄道研究会(菅沼弘会長)によると、馬が車両を引いて線路の上を走る馬車鉄道は、幹線の鉄道路線から外れた地域に人や物資を運ぶため、全国各地で建設された。御殿場馬車鉄道は1898年に御殿場市内で開業。小山町に延伸され、籠坂峠までの約18キロで富士山への登山者などを運んだ。鉄道網の発達などで1928年に廃止された。 馬車鉄道の歴史を後世に残そうと、研究会は客車の復元を計画。クラウドファンディングで資金を募り、目標額を大きく上回る約240万円が集まった。製作にあたっては、オリジナルの低燃費カーなど長年ものづくりに携わってい