木村政彦はなぜ水戸黄門を殺さなかったのか—みのもけんじ「嵐山スターウォーズ 最強タッグ伝説 助&格」は俺達が見た幻覚じゃない 『水戸黄門REVOLUTION』 プロレスという格闘技があります。近年では一時期の人気低迷を脱していることは知られておりますが、昭和の昔、その人気は今よりもはるかに国民的なものでした(いや筆者も、力道山の頃とか猪木の異種格闘戦の頃とかはまだ生まれてないので、リアルタイムでは知らないところが多いんですが)。そんな昭和プロレスの実在スターたちを主人公にした漫画というのもありまして、中でも筆者が二大巨頭と思っているのが、『少年サンデー』で80〜83年まで連載されていた梶原一騎+原田久仁信『プロレススーパースター列伝』と、『フレッシュジャンプ』で84〜87年まで連載されていた、原康史+みのもけんじ『プロレス・スターウォーズ』です。 『列伝』は、言うなれば史書です。各章ごとに