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実在論の検索結果1 - 7 件 / 7件

  • 量子力学は誰のもの? ~実在論ではない認識論的な量子力学~|Masahiro Hotta

    現代物理学の量子力学とは似ても似つかない疑似科学としての"量子力学"の記事が、ネット上では増えています。実際には物理学の量子力学は「引き寄せの法則」などとは無縁です。量子力学の「観測問題」に関わるなんらかの機構に基づき、意識によって対象が変わるとか、量子もつれは非局所性を持ち、引き寄せの法則の源であるという言説も、科学的には全く間違っています。 エネルギー保存則や熱力学第2法則と同様に、この世界では人間は際限なく何でもできるわけではないことが、量子力学を考えるうえでの大事な出発点です。また重要なのは、量子力学のコペンハーゲン解釈です。これは、意識の問題と科学の問題をきれいに切り分ける、とても切れ味のいいナイフの役目をしています。 まず自分がいて、自分の五感やその先にある様々な機械装置も使って、自分にとっての外部世界に刺激を与えてその応答を収集し、その情報を解析するのが科学です。量子力学で特

      量子力学は誰のもの? ~実在論ではない認識論的な量子力学~|Masahiro Hotta
    • トランプが圧勝、完勝、返り討ちだったね(……※『VS世論調査』において。「隠れトランプ」非実在論に終止符?) - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

      タイトル(の前半)が釣りだとか、そういうお叱りは聞く耳持たんよ。だって俺は何度もこの話をしているし、ぶっちゃけヒラリーとかバイデンとかへちまとかより、ずっとこっちの方に興味を持って論じてたんだから。 m-dojo.hatenadiary.com togetter.com その、「世論調査」リベンジマッチ、再び沈む・・・・・・・・・・ 最終的にトランプは負けるかもしれないけど(べき論、希望論ならそうあることをやはり望む)、こんな接戦になった時点で、世論調査と統計は敗北です。郵便投票が?レッドミラージュが? ならば、それを勘案して「事前」に、述べておくれよ。定量的に。 そして、こういうことでよかろうか。 『隠れトランプはやはり実在していました』 ※ヘルシングの「敗北主義者」パロ最終的な、両候補の勝ち負けではない。 「世論調査において、隠れトランプはあり/なし」という議論、すなわち学問的な論争に

        トランプが圧勝、完勝、返り討ちだったね(……※『VS世論調査』において。「隠れトランプ」非実在論に終止符?) - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
      • 現代思想の新潮流・2010年代後半の「実在論ブーム」が面白い! 紀伊國屋書店員さんおすすめの本|じんぶん堂

        記事:じんぶん堂企画室 書籍情報はこちら 真面目な分野であるほど「ブーム」というものは批判されがちですが、とはいえ本を売る側にとっては貴重なものです。なにせ人文書というジャンルにブームなんてめったに訪れませんので、ある本が売れて、近いジャンルの本が出てまた売れて、それらが集まって書棚の中に新しい雰囲気の一角ができる……。このような経験はなかなかできるものではありません。 近年登場したそんな貴重なブームが、2015年前後から始まったこの「実在論ブーム」なのです。 売り上げのインパクトでこのブームを象徴するのは、もちろん「なぜセカ」こと『なぜ世界は存在しないのか』(講談社)です。著者であるドイツの哲学者マルクス・ガブリエルは今や引っ張りだこですね。 他にも、思わず手に取りたくなるような気になる本がこのブームによってどんどん翻訳・出版され、哲学・現代思想の平台はフレッシュな翻訳書であふれかえりま

          現代思想の新潮流・2010年代後半の「実在論ブーム」が面白い! 紀伊國屋書店員さんおすすめの本|じんぶん堂
        • 思弁的実在論と加速主義 - かぐらかのん

          * ポスト・ヒューマニズムの時代 14世紀のルネッサンス期に起源を持つ「ヒューマニズム」という言葉は、これまで「人文主義」や「人道主義」や「人間中心主義」などといった微妙に異なるニュアンスで用いられてきましたが、いずれにせよ「ヒューマニズム」はこの世界における「人間」という存在の優位性を示す自明の原理として近代社会における確固たる基盤を形成していました。 ところが20世紀後半以降における情報テクノロジーや生物工学の急速な進化はこのような従来の意味での「ヒューマニズム」の自明性を揺るがす「ポスト・ヒューマニズム」というべき事態を招来することになります。 ポスト・ヒューマニズム テクノロジー時代の哲学入門 NHK出版新書 作者:岡本 裕一朗 NHK出版 Amazon こうした現代における「ポスト・ヒューマニズム」を体現する哲学的潮流として「思弁的実在論」と「加速主義」があります。両者はどのよう

            思弁的実在論と加速主義 - かぐらかのん
          • 「真の分布」の仮定は実在論的か?

            とある会で発表したときの資料をちょっと整理したものです。いわゆる「渡辺ベイズ」とされるものへの批判で完全にブーメランになっている部分についてまとめました。

              「真の分布」の仮定は実在論的か?
            • 現代の量子ネイティブと、タイムマシンで現れたA.アインシュタイン、そしてJ.S.ベルとの対話 -実在論者を追い詰めた、量子もつれの存在-|Masahiro Hotta

              現代の量子ネイティブと、タイムマシンで現れたA.アインシュタイン、そしてJ.S.ベルとの対話 -実在論者を追い詰めた、量子もつれの存在- ある日、大学の講義で現代的な量子力学を学んで量子ネイティブとなった物理学徒が、タイムマシンから降りてきたアインシュタインとベルに呼び止められる。そして21世紀の量子力学について教えて欲しいと頼まれる。そういう設定で、今回は実在性のお話しをしてみましょう。 J.S.ベル(1928-1990)とA.アインシュタイン(1879-1955)アインシュタイン「通訳機能はうまくいってるかな?今は何年ですか?」 物理学徒「2024年ですよ、アインシュタインさん。はじめまして。」 アインシュタイン「おお、うまくいきました。君は量子力学を習った人ですね?すこしお話しさせて頂いてよろしいですか?こちらはベル不等式を発明したベル君です。」 ベル「いきなりの失礼ですみませんが、

                現代の量子ネイティブと、タイムマシンで現れたA.アインシュタイン、そしてJ.S.ベルとの対話 -実在論者を追い詰めた、量子もつれの存在-|Masahiro Hotta
              • 実在論の新展開 ポストモダニズムの終焉

                図書出版 文理閣 周辺地図のページへ 〒600-8146 京都市下京区七条河原町西南角 TEL.075-351-7553 FAX.075-351-7560 http ://www.bunrikaku.com 「反実在論の方向に振れた20世紀の思想の振り子は、新しい世紀に入るとともに実在論の方向へと動いた」(M・フェラーリス)。実在とは何か、この世界そして私たち人間とはいかなる存在か――この根本的な問いに答える好著。 第1章 カンタン・メイヤスーの思弁的唯物論 1 新しい実在論の動き 2 カンタン・メイヤスーの相関主義批判 3 メイヤスーの思弁的唯物論(小結) 第2章 カンタン・メイヤスーの偶然性の必然性について ――因果的必然性をどう考えるか 1 偶然性の必然性 2 ヒュームの因果性批判 3 カントの超越論的観念論による解決とその問題点 ――偶然性・必然性・安定性(stabilit)をめぐ

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