デング熱の国内での感染者が増えている。厚生労働省は1日、計22人確認されたと発表した。いずれも8月中に東京・代々木公園とその周辺に行った人で、厚労省は感染は限定的とみる。しかし、感染者は今後さらに増える可能性がある。ウイルスを媒介するヒトスジシマカの生息域は地球温暖化の影響で広がっており、予断を許さない。 「数匹か数十匹か分からないが、(ウイルスを持つ蚊が複数)存在するようになり、その後(代々木公園内に)入った人を刺してうつる事態になった」 東京・霞が関の厚労省で1日に開かれた記者会見。感染者が一気に増えた理由について、中嶋建介・感染症情報管理室長は話した。 デング熱は人から人へは直接に感染せず、蚊を媒介してうつる。蚊の行動範囲は半径50~100メートルほど。ウイルスを持つ蚊が1匹だけでは、これだけの感染者が出るのは考えにくい。ヒトスジシマカは2~3日おきに吸血し、集団で襲う。厚労省は、海